長期記憶には、記憶の内容で分類するものとして、陳述記憶(declarative memory)と非陳述記憶(non-declarative memory)の二つがあります。それぞれの種類の記憶に応じて、心理学的・神経解剖学的に別々の記憶システムが働くと考えられています。
▶長期記憶における陳述記憶と非陳述記憶
また、非陳述記憶には、手続き記憶(procedural memory)、プライミング(priming)、古典的条件付け(classical conditioning)があります。
◎古典的条件付け(classical conditioning)
古典的条件付けに関する有名な例としては、ロシアの生理学者イワン・パブロフの実験があります。犬にエサを与える際に、先にベルの音を鳴らすようにすると、犬はベルの音を聞いただけで唾液を分泌するようになるというものです。本来、ベルの音は、犬にとっては意味のない音ですが、ベルの音とエサの提供が連続して起こる状況が何度か続くうちに、ベルの音を聞けば無条件にエサが想起され、生理的な反応として唾液が分泌されるという流れができ上がるのです。このとき、唾液を分泌させる原因となるベルの音は条件刺激(Conditioned Stimulus)、エサは無条件刺激(Unconditioned Stimulus)と呼ばれます。無条件刺激とは、学習するしないにかかわらず、その刺激自体が強制的に何らかの行動を引き起こしてしまう刺激のことです。このように、条件刺激に呼応して自分の意識に関係なく反射的に起こる行動や現象を条件反射といいます。この場合、エサという無条件刺激に対して、ベルの音という条件刺激と唾液の分泌の関連付けが新たに形成され、記憶の一種になります。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2023/11/23
▶長期記憶における陳述記憶と非陳述記憶
また、非陳述記憶には、手続き記憶(procedural memory)、プライミング(priming)、古典的条件付け(classical conditioning)があります。
◎古典的条件付け(classical conditioning)
古典的条件付けに関する有名な例としては、ロシアの生理学者イワン・パブロフの実験があります。犬にエサを与える際に、先にベルの音を鳴らすようにすると、犬はベルの音を聞いただけで唾液を分泌するようになるというものです。本来、ベルの音は、犬にとっては意味のない音ですが、ベルの音とエサの提供が連続して起こる状況が何度か続くうちに、ベルの音を聞けば無条件にエサが想起され、生理的な反応として唾液が分泌されるという流れができ上がるのです。このとき、唾液を分泌させる原因となるベルの音は条件刺激(Conditioned Stimulus)、エサは無条件刺激(Unconditioned Stimulus)と呼ばれます。無条件刺激とは、学習するしないにかかわらず、その刺激自体が強制的に何らかの行動を引き起こしてしまう刺激のことです。このように、条件刺激に呼応して自分の意識に関係なく反射的に起こる行動や現象を条件反射といいます。この場合、エサという無条件刺激に対して、ベルの音という条件刺激と唾液の分泌の関連付けが新たに形成され、記憶の一種になります。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2023/11/23