長期記憶における手続き学習(procedural memory)で主役を担うのは、大脳皮質・大脳基底核・視床ループ回路(The cortico-basal ganglia-thalamo-cortical loop circuit: CBGTC loop)です。ループ回路とは、出たものが一周して元の場所に戻る回路という意味で、ここでは、大脳皮質から出力されたものが大脳基底核に伝えられ、そこから視床へ信号が伝わり、視床からもう一度大脳皮質に戻るということを意味します。
ループ状ではない回路(閉じてない回路)の場合、外から入力された刺激(情報)を脳内で処理して再び外に出力するというシンプルなものですが、ループ状の回路(閉じた回路)の場合、外から入力された刺激(情報)を脳内で処理したあと、それを外に出力するのではなく、再び脳内で処理します。
大脳基底核を介したループ状の神経回路は、運動制御のほかに、感覚機能、認知機能、情動、動機づけ、報酬学習など、さまざまな脳高次機能を司る神経回路として位置づけられています。このような異なる脳機能を実行するため、大脳基底核には並列処理回路が存在していることが示唆されています。つまり、つまり、同じ構造のループ回路がいくつも存在していて、大脳皮質の場所が変わると処理する情報の内容も変わりますので、それに応じて異なる機能を持つということになります。
私たちは、この世界に誕生したあと、運動、認知、感情などさまざまな機能をうまく処理したり制御したりすることを学びます。脳の長期記憶における手続き学習は、さまざまなスキルの学習であり、時間をかければかけるほどその精度は高まります。
〈参考文献〉
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2023/11/26
大脳皮質・基底核・視床ループ回路
大脳基底核を介したループ状の神経回路は、運動制御のほかに、感覚機能、認知機能、情動、動機づけ、報酬学習など、さまざまな脳高次機能を司る神経回路として位置づけられています。このような異なる脳機能を実行するため、大脳基底核には並列処理回路が存在していることが示唆されています。つまり、つまり、同じ構造のループ回路がいくつも存在していて、大脳皮質の場所が変わると処理する情報の内容も変わりますので、それに応じて異なる機能を持つということになります。
私たちは、この世界に誕生したあと、運動、認知、感情などさまざまな機能をうまく処理したり制御したりすることを学びます。脳の長期記憶における手続き学習は、さまざまなスキルの学習であり、時間をかければかけるほどその精度は高まります。
〈参考文献〉
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2023/11/26