人間の網膜には約1億6,000万の視細胞(photoreceptor)があります。視細胞は網膜の視細胞層から外網状層にかけて存在し、光刺激を吸収し、電気信号へと変換する役割を持っています。視細胞には、網膜の中心部に約500〜600万ほど分布している錐体細胞(Cone cell)と、網膜の周辺部に約1億2,000〜1億4,000万ほど分布している桿体細胞(Rod cell)があります。
◎錐体細胞(Cone cell)
・光を感じる視細胞の一種で、網膜の中心部に約500〜600万ほど分布している。
・光に対する感度が低い。
・明るい場所で機能する。
・色を認識する。
※錐体細胞には、吸収する光の波長(長波長、中波長、短波長)に選択性のある3種類の細胞があります。3種類の錐体細胞の吸光率が最大となるのは、560nm(黄緑)、530nm(緑)、430nm(青紫)ですが、便宜的にそれぞれ赤錐体、緑錐体、青錐体と呼ばれています。
◎桿体細胞(Rod cell)
・光を感じる視細胞の一種で、網膜の周辺部に約1億2,000〜1億4,000万ほど分布している。
・光に対する感度が高い。
・暗い場所で機能する。
・明暗を認識する。
※桿体細胞は、光に対する感受性が錐体細胞より1000倍高く、たった一つの光子(photon)でも検知できる能力を持っています。
桿体細胞は、光刺激に敏感で、光子(photon)1つでも視神経に信号を送り出すことができ、分子よりも小さいものを見ることができます。つまり肉眼で見えないものも見ることができるということです。
私たちは、明るい場所にいるときは、視野の中心に多く分布する錐体細胞を使って「色や形」をはっきりと認識しています。また、暗い場所にいるときは、視野の中心から外れた視野に多く分布する桿体細胞を使って「明暗」をぼんやりと認識しています。前者は中心視野、後者は周辺視野と関係しています。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2022/04/15