New Code NLP School

NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士、ニューコードNLP共同開発者カルメン・ボスティック女史が監修するニューコードNLPスクールの公式ブログです。

意識

技術的文化と伝統的文化が接触したとき

技術的文化と伝統的文化の二つの文化が接触したときに起こることを考えてみてください。典型的に、技術社会は行動が非常に意図的で、一次的注意志向が強い人々によって代表されます。短期的には、文化的レベルで一次的注意と二次的注意が衝突する場合、一次的注意が支配的になり、成功する傾向にあります。そして、伝統的な人々が持っている差異が破壊されるときの喪失感と苦悩は、一次的注意の浅はかさに対する二次的注意の側の認識の表れです。心理療法や教育に従事している人々、あるいはビジネス関係のコンサルタント業務をしている人々は、一次的注意と二次的注意のバランスがどれだけ自分自身と他の人々の個人的な健康と幸福に不可欠かを見極めることができます。集団レベルと個人レベルの両方において、どのように一次的注意と二次的注意の間のインターフェイスを築くかによって、大きな影響が生まれます。
(ニューコードNLPの原点「個人的な天才になるための必要条件」p.30

〈補足〉
◎一次的注意(
first-attention)=意識

◎二次的注意(second-attention)=無意識

陶芸家



Consider what occurs when contact is made between two cultures, one technical and one traditional. Typically, the technosociety has as its representatives people who are very very purposive in their behavior, very first-attention oriented. And in the short run in a clash between first and second attentions at a cultural level the first attention will tend to dominate, will tend to succeed. And the sense of loss, the anguish at the destruction of the difference available in the traditional peoples is a demonstration of the recognition at second attention of lack of wisdom in first attention.

Those of you who work in psychotherapy or education or who do consulting in the business context can appreciate how a balance between first and second attentions is essential for personal health and well-being in yourself and others. Both at the group and the individual level there are grave repercussions of how the first-attention/second-attention interface is designed.

'TURTLES ALL THE WAY DOWN: Prerequisites to Personal Genius' p.5


ニューコードNLPの原点 個人的な天才になるための必要条件
ジョン・グリンダー
ジュディス・ディロージャ
メディアート出版
2006-06-20





Turtles All the Way Down: Prerequisites to Personal Genius
John Grinder
Judith Delozier
Grinder Delozier & Associates
1995-09-01



NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
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記事更新日:2025/01/17

脳の進化と構造について「知性の誕生」

人間の脳は、シナプスと呼ばれる部位で結合した約1000億個もの神経細胞(ニューロン)で構成されている大規模なネットワークです。このネットワーク上で各神経細胞はスパイク発火と呼ばれる短時間のインパルス的な電気信号のやりとりをしており、スパイク発火の総体が、認知、予測、推定、判断、思考、運動制御など、さまざまな知能を発現する実体であると考えられています。

しかし、このような脳の構造から、美しい景色や絵画を見て感動したり、音楽を聴いて切なくなるような心の動きを直接的に説明することはできません。

人間の脳の進化は、ニューロンやシナプスといった神経細胞の量的な拡大だけではなく、その構造や機能においてさまざまな質的な変化を伴っていると考えられています。そして、こうした進化の過程で、意識や心と呼ばれているものがどのように生じたかということについては、まだ答えは得られていません。

美術館


詩人エミリー・ディキンソンの「頭の中は空よりも広い」という詩をご紹介します。

The Brainーis wider than the Skyー
Forーput them side by sideー
The one the other will contain
With easeーand Youーbesideー

The Brain is deeper than the seaー
Forーhold themーBlue to Blueー
The one the other will absorbー
As SpongesーBucketsーdoー

The Brain is just the weight of Godー
ForーHeft themーPound to Poundー
And they will differーif they doー
As Syllable from Soundー

by Emily Dickinson (1862)


頭の中は空より広い
なぜなら、二つを並べてごらん
頭に空が入るだろう
いともたやすく、あなたまでも

頭の中は海より深い
なぜなら、二つを重ねてごらん
頭が海を吸い込むだろう
スポンジがバケツの水を吸い込むように

頭はちょうど神と同じ大きさ
なぜなら、二つを量ってごらん
二つに違いがあったとしても
音節と音の違いほど


海と貝殻















NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
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記事更新日:2023/12/01

意識を科学的に研究する動き

1953年、アメリカの分子生物学者ジェームズ・ワトソンとイギリスの科学者フランシス・クリックは、DNAが二重らせん構造であることを発見し、1962年、イギリスの生物物理学者モーリス・ウィルキンスとともにノーベル医学生理学賞を受賞しました。そしてフランシス・クリックは、1990年頃から「意識の問題」について取り組み始めました。そして、急速に発展していた脳科学の知見を背景に、脳内にあるどのような神経細胞の活動がいかなる意識体験をもたらすのか、そういった関係性を探ることで、意識を科学の問題に昇格させようと提案したのです。

フランシス・クリック(1916-2004)
フランシス・クリック











クリックは、アメリカの神経科学者でカリフォルニア工科大学教授のクリストフ・コッホと組み、神経細胞の活動と意識体験の対応関係についていくつかの論文を発表しました。そして、科学の問題として意識の研究にも取り組もうとする動きをつくり出しました。

クリストフ・コッホ(1956-)
クリストフ・コッホ
















アメリカ合衆国アリゾナ州のツーソンでは、1996年出版の The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory(「意識する心−脳と精神の根本理論を求めて」)で「クオリアの問題こそが意識の問題の本質である」と主張したオーストラリアの哲学者ディヴィッド・チャーマーズが中心となり、1994年から2年に1回のペースで「意識の科学に向けて」という会議が開かれるようになりました。この会議は、世界中から、脳科学者、物理学者、心理学者、哲学者など様々な分野の研究者が集まり、クオリアをはじめとする意識の問題を真剣に討論する場となっています。

また、ツーソン会議と並ぶ現代の意識研究分野における中心的な集まりのひとつとして、1994年に欧米の脳科学、認知科学の研究者が中心となった「国際意識科学会」(Association for the Scientific Study of Consciousness: 略称ASSC)という意識研究に関する国際的な学会が結成され、ヨーロッパやアメリカで1年に1回のペースで会議が開かれるようになりました。この会議は、意識について、その性質や機能、基盤となるメカニズムへの理解を深めるため、認知科学、神経科学、哲学、その他関連する様々な分野で行われている研究のサポートを目的としており、クリックのパートナーであるコッホが中心人物のひとりとなっています。

DNA













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ニューコードNLPスクール
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記事更新日:2022/07/23

意識と無意識という二種類の注意

皆さん、おはようございます。ようこそいらっしゃいました。

まず皆さんに、すべての注意を傾けて頂きたいと思います。というのも、そのことがこの5日間でフォーカスしたい知恵、引いてはセミナーの主旨の考察につながるからです。

私がすべての注意と言うとき、少なくとも二種類の注意を意味しています。まず、世界のどの部分を意識的にサンプリングするかを特定する、私たちが通常、意識と呼んでいるあのダイナミックなプロセスがあります。カルロス・カスタネダの著作においてこれは一次的注意と呼ばれています。次に、私たちのワークの一部として開発したいと私が望んでいるような知恵を少なくとも潜在的に含んでいる、さらにアクセスしづらい二次的注意と呼ばれている内的部分があります。または無意識と呼ばれているものです。
(ニューコードNLPの原点「個人的な天才になるための必要条件」p.28)


木漏れ日



Good morning, greetings and welcome.

It would be consistent with the kind of wisdom, the kind of consideration of context that we want to make the focus of the next five days, from the very beginning to request full attention on your part.

And I have at least two attentions in mind when I say 
full attention. There's what we usually call consciousness, that dynamic process of picking what parts of the would you're going to sample in awareness. In Castaneda's work that's called first attention. Then there's a second, less accessible part of us that contains, at least potentially, the kind of wisdom that I wish to develop as part of what we do here together called second attention. or the unconscious・・・
'TURTLES ALL THE WAY DOWN: Prerequisites to Personal Genius' p.3



John Grinder
Grinder
















ニューコードNLPの原点 個人的な天才になるための必要条件
ジョン・グリンダー&ジュディス・ディロージャ共著
北岡泰典訳
メディアート出版
2006-06-20





Turtles All the Way Down: Prerequisites to Personal Genius
John Grinder
Judith Delozier
Grinder Delozier & Associates
1995-09-01






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記事更新日:2025/01/17

ワーキングメモリーと意識の限界

木










意識の限界、すなわちワーキングメモリーで利用可能な注目は7±2のチャンクであることは、意識が望ましいステート、適切なリソース、または特定の新しい行動を、どのような程度の能力でも上手く選択することができないということを理解可能にしています。しかし、この限界は、意識的処理にのみ適用され、無意識的処理には適用されません。したがって、あなたが予想するように、この違いを考えると、長期的な結果を評価し、次にその評価に基づいてそのような選択(望ましいステート、リソースまたは代替となる行動)をする無意識の能力は、意識的マインドの能力を大幅に上回ります。


The limitations of consciousness, the 7±2 chunks of attention available in working memory, makes understandable the inability of the consciousness to successfully select desired states, appropriate resources or specific new behaviors with any degree of competency. This limitation applies, however, only to conscious processing and not to unconscious processing. Thus, as you would expect, giventhis difference, the ability of the unconscious to assess the longer-term consequences and then, based on this assessment to make such selections(desired state, resource or replacement behavior) greatly exceeds that of the conscious mind.
('Whispering in the Wind' p.236)

John&Carmen














Whispering In The Wind
John Grinder 
Carmen Bostic St. Clair
J & C Enterprises
2001-12-31



NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
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記事更新日:2023/07/13

中心視野と周辺視野の概要: 「意識と無意識の対比」

1986年3月、カリフォルニア州サンフランシスコで、NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士とNLP共同開発者ジュディス・ディロージャ女史が、「個人的な天才になるための必要条件」というテーマで5日間のワークショップを開催しました。このワークショップの中で、グリンダー博士は、「自分の視野を中心視野から周辺視野に移すことによって、内的対話を沈黙に変えることができる」と説明しています。このワークショップのあと、「周辺視野を広げること」と「内的対話を止めること」がニューコードNLPの大きなテーマとなりました。

◎中心視野(Foveal vision)
 ・意識(conscious)
 ・内的対話(Internal dialogue)あり
 ・コンテント(内容、詳細)
 ・4Ti
 ・デジタル
 ・過去/現在/未来の区別がある
 ・7±2

◎周辺視野(Peripheral vision)
 ・無意識(unconsciousness)
 ・内的対話(Internal dialogue)なし
 ・プロセス(文脈)
 ・4Te
 ・アナログ
 ・過去/現在/未来の区別がない
 ・無限大(


ニューコードNLPの原点 個人的な天才になるための必要条件
ジョン・グリンダー、ジュディス・ディロージャ共著
北岡泰典訳
メディアート出版
2006-06-20



イメージ












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記事更新日:2022/04/15
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