日本語のオノマトペには、大きく分けて、音を表す擬音語と、物事のありさまを表す擬態語があります。言語学者の金田一春彦氏は、オノマトペを「擬声語」「擬音語」「擬態語」「擬容語」「擬情語」の五つに分類しています。
擬音語と擬態語の両方の特徴を持つものについて、下記に例をいくつか挙げます。
1.擬音語と擬態語の両方の特徴を持つもの
◎ドンドン
・床に足音がドンドン鳴り響く。…歩くときの〈音〉を表す。
・日本語がどんどん上手になる。…語学が上達するときの〈様子〉を表す。
◎ゴロゴロ
・雷がゴロゴロ鳴り響いています。…雷が鳴る〈音〉を表す。
・休日は家でごろごろしています。…体を横にして過ごす〈様子〉を表す。
◎カリカリ
・猫がカリカリと音をたてて食べる。…食べるときの〈音〉を表す。
・荷物が届かずカリカリしています。…苛立っている〈様子〉を表す。
〔考察〕
◎オノマトペのカタカナ表示とひらがな表示
◎NLPモデル「サブモダリティ」
◎シナスタジア
日本語にはさまざまなオノマトペがあり、日常会話の中で頻繁に使われています。例えば、大人が幼児に話しかけるときに、車のことを「ぶーぶー」と呼んだり、犬のことを「わんわん」と呼んだりすることから、オノマトペを幼稚な言葉と考える向きもありますが、実際はそうではなく、自然界にあるものを感覚的に捉えた言葉なのです。
日本語は、英語のようにスペル(綴り)に縛られることなく、音そのもので言語が構成されています。このように、感覚的・音的に物事を捉える点において、非母語話者にはわかりにくい言語かも知れません。
ニューコードNLPでは、オノマトペという言語現象について、シナスタジア(共感覚)の観点からさらに考察していくことを課題としています。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2024/03/29