New Code NLP School

NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士、ニューコードNLP共同開発者カルメン・ボスティック女史が監修するニューコードNLPスクールの公式ブログです。

−記事

バリ島の知のコスモロジー(4)人間の脳に宿る明示知と暗黙知

このページは、ひとつ前のページ「バリ島の知のコスモロジー(3)超感覚を錬磨する」の続きです。

バリ島の知のコスモロジー(3)超感覚を錬磨する


西洋文化では、実在するものと認められるものとして、意識(知覚できるものがベースとなった心の動き)、および延長(計測できるものとその空間的な拡がり)の二つを重視し、それ以外のものには感心を払わないようにしてきました。そして意識できるものと延長されるものは、言語、数式、楽譜などの記号(特定の分節構造に変換できる事象)として記録され、情報が固定化されることで客観的な存在となり、論理的な操作ができるものとして発展していきました。

このような言語脳モジュールの働きは、バリ島でいうスカラ(明示知)の領域のほんの一部に過ぎません。この機能は人間の脳内で発達したものであり、自然界において普遍的に連続性をもつ概念やイメージなどを離散化(デジタル化)させ、明確に区別できる概念およびその配列の形成を含む分節構造を生成および組織化し、それらを組み換えて利用しています。


人間の脳に宿る明示知と暗黙知

暗黙知と明示知


このような西洋文化における明示知の世界は、脳の非言語性機能の働きを無視し、言語性機能のモジュールにすべてを託そうとすること、つまり実体と異なる脳機能の自己認識と事実上一体化させてしまうものです。これは、私たち人類が何億年という悠久の時を経て蓄積してきた自然界に存在する連続性や流動性を本質とする暗黙知のみならず、明晰判断な姿をもたないだけでそれ自体の存在意義と価値を確かにしつつも、少なくとも明晰判断知と比較することもできないほど巨大な明示知全体の世界を旅するパスポートさえ破棄したことを意味します。


南国の海



このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.509-511を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
岩波書店
2017-09-23



NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
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記事更新日:2024/06/19

バリ島の知のコスモロジー(3)超感覚を錬磨する

このページは、ひとつ前のページ「バリ島の知のコスモロジー(2)口伝えと文字化の違い」の続きです。

バリ島の知のコスモロジー(2)口伝えと文字化の違い


バリ島には、アウィグ・アウィグ(awig-awig)と呼ばれる伝統的な決まり事があります。アウィグ・アウィグとは、共同体の約束事を、いっさい文字や書式にせず、口伝えという可視化しない流動性のあるもの、つまり非確定的な方法で行っていく方法です。

バリ島の人々の伝統的な智恵においては、共同体をまとめるものとして、人々を縛る掟のようなものや確定的に固定された文書は適切に機能せず、流動的な口伝え(申し合わせ)の方がより適切に機能すると認識されています。その方が、臨機応変、融通無碍、阿吽(あうん)の呼吸、以心伝心というような暗黙知的な回路がより効果的に機能すると信じられているのです。そのためには、かすかな気配、はっきりとは知覚できないもの、あるかないかの境目、はっきり決まらない世界などといったものを察知できること、つまりニスカラ(暗黙知)をしっかり捉えることが重視されるのです。

バリ語には、舞踊や音楽の芸の精妙さを表現する〈タクスー〉(taksu)という言葉があります。それは、言葉にすることのできないほどの精妙さを意味しします。明示知の領域の外側に存在するものを表現する言葉があることは驚きですが、そういった目に見えないものを透視する直感、あるいは何かを察知するという感覚の錬磨とその歴史的蓄積が、聴こえない超高周波の働きやその体表面からの受容という仕組みまでも視野におさめたバリ島の伝統知という脳機能体系の底力といえるでしょう。


バリ島・ガムランの楽器
バリ島



このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.499を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/19

バリ島の知のコスモロジー(2)口伝えと文字化の違い

このページは、ひとつ前のページ「バリ島の知のコスモロジー(1)スカラとニスカラ」の続きです。

バリ島の知のコスモロジー(1)スカラとニスカラ


知のコスモロジーが伝統的に定着しているバリ島の人々は、普段から、ニスカラ(知覚を超越した領域)の存在を念頭において生きています。そしてこれを基本的スタンスとしてバリ島の社会全体に共有されることで、ニスカラという耳では聴こえない超高周波が引き起こす基幹脳の活性化を的確に捉え、文化の中で活用していると考えられます。

※基幹脳の活性化についてはこちらをご参照ください:
ハイパーソニック・エフェクトとは何か(芸能山城組)


こうしたバリ島の伝統知の中で、ニスカラ(暗黙知)によってスカラ(明示知)を制御可能にし、その有効性を高めているひとつの例を挙げます。バリ島の社会を構成しているいくつかの共同体、たとえば自己完結的な地域社会集団であるデサ(村)や、水田農耕用水の分配を司るスバック(水利組合)などには、アウィグ・アウィグ(awig-awig)と呼ばれる伝統的な決まり事があります。アウィグ・アウィグとは、共同体の約束事を、いっさい文字や書式にせず、口伝えという可視化しない流動性のあるもの、つまり非確定的な方法で行っていく方法です。

第二次世界大戦後、バリ島にも国際化や近代化の波が押し寄せ、国家や州政府レベルの機関から、各共同体に向けて、アウィグ・アウィグの文書化(明示化)が繰り返し要請されてきました。しかし村によっては、形ばかりの仮の文書化は行っても、実際は昔と変わらず口伝えの方法が取られてきました。

このように、共同体の決まり事を文字や文章で固定化しないことにより、ニスカラ(目に見えない領域のもの、知覚を超越したもの)を取り入れやすく、そういった領域のものが農業や共同体の人々をまとめるのにどれほど有効かは、実際に農業用水の分配を巡って利害が対立しやすい場面でも信じられないほど協調性を生み出したり、その土地の平和がうまく保たれていることから証明されています。


秋の田畑


このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.497を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/18

バリ島の知のコスモロジー(1)スカラとニスカラ

ガムラン楽器


バリ島の社会に見られる超高周波を含む音に対する認識、あるいは活用において、その重要な要素となるのは、知覚できず意識で捉えることができない空気の振動です。こうした耳では聴こえない超高周波の存在と働きをバリ島の人々は古くから熟知し、音楽を美しく心地よく感じさせるため、さらには人間の意識を変容させるため、かなり自在に駆使してきたと思われます。

私は、バリ島の人々が示すこうした不思議な領域での活性についてより深く知ろうと模索する過程で、バリ島の社会を支える〈伝統知〉のプラットフォーム上でそうした知覚できない事象が実在として認識されていることを知りました。それは、バリ島における知のコスモロジーを形成しているスカラ(Sekala)とニスカラ(Niskala)という概念です。

スカラ(Selala)とは、目に見えるものという意味の言葉が転じて、知覚できるものや意識で捉えることができる顕在的なものを指します。ニスカラ(Nislara)とは、目に見えないものという意味の言葉が転じて、知覚できないものや意識で捉えることができない潜在的なものを指します。バリ島の社会では、スカラとニスカラの二つが一体となった二元的なコスモスが存在し、スカラが現実を、ニスカラが神々を象徴し、時と場合によってスカラが優越したりニスカラが優越したりします。

たとえば古代ギリシアにおいてアリストテレスが提唱したロゴス(論理)、エトス(信頼)、パトス(情熱)という知のコスモロジーは、そのすべてがスカラのカテゴリーに属するものでありニスカラを含みません。また、近代になって、そうした知覚できないものや意識で捉えることができない潜在的なものを知らないことへの限界に注目した物理学者のマイケル・ポラニーが、暗黙知(Tacit Knowledge)と明示知(Explicit Knowledge)という二つの相対する概念を提唱しています。ただし、マイケル・ポラニーのいう暗黙知とは、ポラニー自身が述べている通り知覚の範疇に入るもので、暗黙知と明示知の両方がスカラのカテゴリーに属します。


暗黙知と明示知の関係を氷山になぞらえた図
暗黙知と明示知



このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.495-497を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/17

昆虫たちが発する超高周波

森林


熱帯雨林には、川のせせらぎ、木々のさやぎ、けものや鳥たちの鳴き交わす声、虫の音(ね)など、森林性の音源がとりわけ豊富に存在します。これらの多くは、人類の聴覚で「音」として捉えることができます。さらに、成熟した熱帯雨林の特徴として、膨大な種にのぼる昆虫たちの鳴き交わす声には、人類の聴覚で音として聴こえる音と、周波数が高すぎて人類の聴覚では音として聴こえないものの両方があることにも注目しなければなりません。

虫たちの音における中心周波数の分布は、人類の可聴域をはるかに超えた150,000Hz近くにまで及んでいることが近年明らかにされつつあります。それらのひとつひとつは、中心周波数を頂点とした二項分布的に広がる帯域成分を伴い、楽器の音のように複雑性をもった音たちを生み出しています。


supersonus属の昆虫が発する超高周波
虫の周波数



高複雑性超高周波にみちた熱帯雨林の環境音
熱帯雨林の周波数



こうした昆虫の種ごとに異なる超高周波が、種類として数かぎりなく、個体の数となるとまさしく天文学的な値に達する状態で作られているのが熱帯雨林環境音の実態です。虫たちの鳴き声の数知れない集積により、周波数の上限は200,000Hzにも及ぶことで、自己相関秩序をもった高複雑性超高周波を豊かに含む熱帯雨林固有の音の環境が形成されているのです。こうした高複雑性超高周波は、まさに熱帯雨林固有のものです。他のいかなる自然生態系も、その足元にも及ばないといってもよいでしょう。この地上で、質量ともにもっとも豊穣な音楽といえるかもしれません。


虫の音



このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.240-242を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/16

ゆらぎの探求(2)フラクタルという概念

このページは、ひとつ前のページ「ゆらぎの探求(1)自己相関秩序という概念」の続きです。
ゆらぎの探求(1)自己相関秩序とう概念 


自己相関秩序を反映するもののひとつにフラクタルがあります。フラクタルとは、1970年代の中頃にフランスの数学者ブノワ・マンデルブロが幾何学の概念として導入した言葉で、図形における部分と全体が自己相似性を持っているものをいいます。具体例として血管と葉脈の相似などが挙げられ、自然現象とのかかわりがよく知られています。

ロマネスコ・ブロッコリー

ロマネスコブロッコリー

ロマネスコブロッコリー



ジュリア集合

ジュリア酒豪


フラクタルな図形はフラクタル次元という値で特徴づけられ、図形ごとにそれぞれ固有のフラクタル次元をもちます。こうした特別な次元は、その定義に従うと、実際に得られる値が非整数次元になるのが一般的です。


このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.177-178を参考とさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/15

ゆらぎの探求(1)自己相関秩序という概念

超高周波であってハイパーソニック・エフェクトを発現させることができる振動のもつ構造と、超高周波でありながらハイパーソニック・エフェクトを発現させることができない振動のもつ構造とはどう違うのでしょうか。

互いに何の相互作用ももたない無機質なものたちの加算的集合においては、エントロピーという不規則さ、乱雑さを反映する物理量の総量は一定に保たれることはありません。それは、時間とともに増加することはあっても、決して減少することはないからです。このエントロピー増大の法則は、熱力学第二法則として知られています。しかし、自然界には、こうした乱雑さへの巨大な流れの中に生じる小さな渦や逆流のように、見かけ上、大きな流れに逆らうようにしてある種の構造または秩序が生まれてくる場合があります。こうした現象をエネルギー散逸とエントロピー生成とが結びついたパターンあるいは秩序の出現すなわち構造生成という一般化した切り口で捉えたのが、イリヤ・プリゴジーヌによる散逸構造論です。多種多様な逸脱構造の中の重要なカテゴリーのひとつとして自己を複製し進化することのできる自己完結した自動装置すなわち生命にかかわる大きな領域が存在します。

この生命という現象がかかわりをもつ構造には、ユークリッド幾何学やデカルトの解析数学のような決定論的な規則性に支配されるものでなく、かといってまったくの乱雑さをなすものでもなく、そのどちらにも属さない複雑な構造として形成される秩序をとることが、多く見られます。このような秩序について、自己相関秩序という概念をここに設定します。これには、それ自体に内在する何らかの要因間の相関性を包含する秩序という意味を含みます。そしてこれらは基本的に、非線形の性質をもつものです。さまざまなゆらぎをはじめ、カオスフラクタルなど、それは多様な形をとって現れます。そうした非線形性の事象を扱う枠組みを構成し、その中にハイパーソニック・エフェクトを発現させうる波動の特徴を探ってみます。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」より)


渦潮



ハイパーソニック・エフェクトとは何か(芸能山城組)


このブログ記事は、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.176-177を参考にさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/14

基脳幹を活性化させるガムラン音楽

ガムラン楽器


バリ島に何千セットも存在するガムラン・アンサンブルの中に、銘記と称されている格別に音の美しいセットがあります。実例を挙げれば、古いものではプリアタン村のバンジャール村落の南部タガスの舞踊団が所有する〈ガムラン・スマル・プグリンガン〉、新しいものでは、同じプリアタン村のスクという同好会の舞踊団ヤマサリが所有する〈ゴン・クビャール〉などが注目されています。これらの有力なセットは、いずれも150,000Hzを超えるゆらぎ豊かな超高周波を含む音を響かせます。このような銘器といわれるガムラン・セットの音は、鋭さとともにやわらかさや甘さを備えているという共通した特徴を示します。

バリ島のなかにその名を轟かせているガムラン・アンサンブルの銘器たちは、私たちが実測した範囲では、このような超高周波を確かに持っています。これは、バリ島の人びとが「周波数が高すぎて音としては聴こえない超高周波」に音楽を豊かにするなんらかの作用のような働きがあることを熟知していたのではないかと想わせるものです。それは、基脳幹を活性化し、美しさと感動を感じる脳機能に活力を与える働きのものです。

それから数年後、100,000Hzまで計測可能な自動FFT分析専用機が登場しました。早速これを使って分析したところ、図に示すように、バリ島のガムランの響きが特に豊かな超高周波を含み、この研究にとっておそらくもっとも適切なものであったことが結果的にわかりました。同時に、この判断を近現代自然科学の中で市民権を喪っている〈直観〉にあえてゆだねた私自身の行為とバリ島文化という脳機能体系のかかわりについて、そしてまた、なぜバリ島の音楽がこれほどまでにハイパーソニック・エフェクト研究にぴったりなのだろうか、という問題について深く想いを巡らせることを避けられませんでした。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」より)


いろいろな楽器音のスペクトルアレイ

楽器の周波数


ハイパーソニック・エフェクトとは何か(芸能山城組)


このブログ記事は、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.478-480を参考にさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/13

小川のせせらぎの秘密

私たちは、電源自蔵可搬性の超高性能録音システムをオリジナルに開発し、これを携えて、アジア、アフリカ、新大陸のあまたの熱帯雨林に入りました。現地ではただならぬ辛苦を重ねて、環境音を収集しました。

天然由来のハイパーソニック・サウンド資源として、日本人が古来からとりわけ好んでいた、人類誕生よりも古くから存在していたに違いない小川のせせらぎに注目しました。しかし、多くの小川のせせらぎは、実際に録音してみると、遠方の車の音など人工物の発する音に汚染されている場合が多く、それを避けて深山幽谷の水の流れにアプローチすると、急傾斜のための水流音が激しくなるなど、静かで快適な録音が容易に得られません。人工物が存在せず、傾斜の緩やかな広大な土地に流れる、超高周波を豊かに含んだ小川のせせらぎが存在するならば、適切な録音が期待できます。私はこうした特別な条件をそなえた小川をモンゴル奥地の草原で発見し、その水音の録音に成功しました。それは決して騒々しくない水音でありながら、100KHzに及ぶ超高周波を豊かに含む至宝のような音源です。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」より)


ボルネオ熱帯雨林環境音とモンゴル平原の小川のせせらぎのスペクトルアレイ

スペクトルアレイ



ジャングル


ハイパーソニック・エフェクトとは何か(芸能山城組)


このブログ記事は、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.421-423を参考にさせていただきました。
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/13

一音の中に宇宙がある

古代ギリシア・ローマ時代からルネサンス期にかけて、リベラル・アーツという一般教養の基本とされるものがありました。これは、文法、修辞学、弁証法という言語系の三科目と算術、幾何学、天文学、音楽という数学系の四科目の合計七科目あったことから、自由七科とも呼ばれています。この時代、技術知(techne, テクネ―)は奴隷的技能であり、リベラル・アーツは職業に結びつく教育や学習とは異なる、実用性から自由になった学問とされました。

リベラル・アーツの図
リベラルアーツ


リベラル・アーツという学問の一科目であった音楽は、空気振動の基礎的な単位の組み合わせと配列によって構築されるものと捉えられ、マクロな時間領域において定常的な音の要素(楽音)が作りだす離散構造、すなわち楽譜に表示できるものとして進展していきました。このとき楽音以外は噪音(振動数が不規則で、不愉快な感じがする音)とされ、音楽にとって本質的ではなく付随的なものとして除外されていきました。これは西洋音楽における楽譜(五線定量譜)という表現形態によく表れています。


1.マクロな時間領域における音楽

たとえば人が歌を歌うとき、自分の声が出せる範囲内であればどのような声も出すことができるにもかかわらず、いざ歌を歌うとなると、あえてそこから1オクターブの中にある12個の音、すなわち音階として組織された高さの音だけに限定して声を出すことになります。このように西洋音楽では、音楽の要素が音階として組織された音を示す音符で記号化され、五線定量譜を使って視覚化された情報として固定化された楽譜として記述されます。つまり楽譜=音楽であり、可逆的等価変換律(いったん進んだものや変化したものを、もとの状態に戻すことができるもの)ともいうべきルールが成立します。このような離散的情報構造をもつものが西洋音楽の本質です。


2.ミクロな時間領域における音楽


日本の伝統音楽は、西洋音楽とは対照的です。たとえば日本の虚無僧たちが伝えてきた尺八は、一音成仏(いっとんじょうぶつ)という言葉に象徴されるように、一つの音に無限の響きがあることを伝えるものです。譜面上では一つの音符でありながら、その響きは時間とともに千変万化し、次の音に移る前にひとつの宇宙空間を成就してしまうという現実を表すものです。このようなミクロな時間領域における連続的情報構造をもつものが日本の伝統音楽の本質です。

職業に結びつく教育や学習とは異なる、実用性から自由になった学問としてのリベラル・アーツの本質とその方向性は、実際はこのような日本の伝統音楽にあるのではないかと思います。


音符と宇宙



このブログ記事は、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.159-163を参考にさせていただきました。

ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/11

超高周波を持つ楽器と持たない楽器

ピアノのような近代の西洋に象徴される楽器は、超高周波をほとんど持たないだけではなく、ミクロな時間領域における情報構造の連続した変容も認められません。それに対して、尺八に象徴される邦楽器音の中に、あるいはバリ島のガムランのような民族楽器音の中には、超高周波領域にたいへんリッチな成分をもっているにとどまらず、それがミクロな時間領域でダイナミックかつ連蔵的に変容する状態が描き出されています。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.175より)


〈音のスペクトルアレイでみる音楽〉
◎マクロな時間領域:音の粒子の配列および組み合わせが線的情報世界
 ⇒中世以後の楽譜(記譜法)
 ・定常的
 ・離散的
 ・西洋的

◎ミクロな時間領域:音の粒子の配列および組み合わせが非線的情報世界
 ⇒中世以前の楽譜(記譜法)
 ・非定常
 ・連続的
 ・東洋的


さまざまな楽器音のスペクトルアレイ
スペクトルアレイ



バリ島のガムラン楽曲「ガンバン・クタ」の一節
音楽のマクロな時間領域における情報構造とミクロな時間領域における情報構造とを合わせて描き出す
スペクトルアレイの図

スペクトルアレイ



ガムラン音楽



ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/10

超高周波で森羅万象を表す尺八の響き

近代ヨーロッパの合理性を体現し、楽器の王様とも呼ばれるピアノの響きは意外なことに、ハイパーソニック・エフェクトの発現に必要な40,000Hz以上の超高周波を含んでいません。これに対し、武満徹作曲の『ノヴェンバー・ステップス第1番』における横山勝也の名演によって日本だけではなく世界でも高い評価を与えらえるようになった尺八の超高周波は200,000Hzに達します。





3次元スペクトルアレイに現れた音構造の変容を見ると、ピアノの高周波は私たち人間の可聴域の上限である20,000Hzにも達しないのに対し、尺八の高周波はハイパーソニック・エフェクトの発現を可能にする40,000Hz以上の帯域に及んでいるうえ、高度に複雑な波形の姿を見せています。こうして浮かびあがらせることのできた尺八のスペクトルアレイは、森羅万象をたったひとつの音で表現することを志す「一音成仏」という表現理念が、虚構とはいえないことを教えてくれます。尺八の響きはまさしく、ハイパーソニック・エフェクトを発現させるための音といってよいでしょう。

尺八奏者


ピアノと尺八という対照的な楽器が奏でる音のスペクトルアレイの背後には、音楽をマクロな時間領域における定常的かつ離散的な〈線的情報世界〉の音の粒子の配列および組み合わせとしたうえで、楽譜と同じ理念に基づいて捉えている近代の西洋音楽と、ミクロな時間領域における非定常かつ連続的な〈非線的情報世界〉の粒子の動きとして捉えている日本音楽との、きわめて鮮明な対比があらわれています。そこには、異なる文化をもたらす脳機能体系の大きな相違を見ることができるわけです。尺八によく似た特徴をもつ音としては、バリ島のガムラン音楽の存在が挙げられます。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.219-221より)



ピアノの音と尺八の音のスペクトルアレイ

周波数



ガムランの音のスペクトルアレイ
周波数



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ハイパーソニック・エフェクト
大橋 力
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記事更新日:2024/06/10

都市の音と森の音との違いが意味するもの

この地上でもっとも複雑な生態系をもつアフリカ大陸や東南アジアの熱帯雨林の環境音は、豊かな超高周波の存在とそれらがミクロな時間領域におけるスペクトルの複雑な変容とが、尺八の音やガムランの音との共通性を感じさせます。こうした熱帯雨林の音に豊かな高複雑性超高周波を与えているその音源は何でしょうか。鳥たちの鳴き声、木々のざわめき、水音など、その音源の候補は多種多様なものが考えられます。そしてこれらの貢献も決して否定できません。しかし、それらと大きく違った熱帯雨林特有の決定的な超高周波音源となっているものが存在します。それは、「虫の音(ね)」です。ちなみに、この音環境に棲む人類たちの本来の生存形態は、産業というカテゴリーに入らないものです。

森林


この状態から第一次産業といわれる農耕に転じ、文明への第一歩を歩みだした人々の生きる村落では、里山や屋敷林(やしきりん)など、熱帯雨林のように壮麗高密度ではないものの、かなり豊かな自然環境音に恵まれたところがあります。このような環境音では、周波数としてハイパーソニック・エフェクト発現に必要な40,000Hzをこえ、ミクロな時間領域におけるスペクトルの変容も単調ではないものをみせます。ハイパーソニック・エフェクトの発現を十分に期待できる高複雑性超高周波を含む音ということができるでしょう。
水田


次に、これまで挙げたような自然性の高い環境を離れ、いわゆる第二次、第三次産業に移った人々の住む都市になると、音環境は森林や人里とは大きく変わってきます。その特徴は、まず低周波成分が多く高周波成分が極端に乏しいという性質に現れています。高周波発生源として注目される車や電車などの発するブレーキ音を含む成分でもせいぜい30,000Hzほどで、ハイパーソニック・エフェクト発現のために必要な周波数の下限40,000Hzを超えることは稀です。しかもそうした音の多くはミクロな時間領域においては定常的で変化に乏しく、よってハイパーソニック・エフェクトを発現させるのには程遠いものであるといわなけばなりません。このような都市の人工物の発する音の特徴は、ハイパーソニック・ファクターに欠けるという点でピアノの音と共通した性質をもっています。
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.221-223より)

オフィス街



熱帯雨林、村里、都市の環境音のスペクトルアレイ
(大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.222より)
環境音


〈参考文献〉
ハイパーソニック・エフェクト
大橋 力
岩波書店
2017-09-23



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記事更新日:2024/06/08

心身の健康に必要な音響環境

大橋力(つとむ)氏の著書「ハイパーソニック・エフェクト」の中で、環境と周波数の関係について、次のような記述があります。

◎熱帯雨林の環境音
 ・川のせせらぎ、木々のさやぎ、けものや鳥、虫の音(ね)など森林性の音源が存在する。
 ・虫の音(ね)なども含めると、周波数帯域の上限が200,000Hzにも及ぶ。
 ・音の構造が超密度で、高複雑性の超高周波である。

◎都市の環境音
 ・車や電車の走る音など低周波成分が多く、周波数帯域の上限が15,000Hzほどである。
 ・音の構造が低密度で、単純性の周波数である。


人間はもともと、可聴域以上の高周波が存在する自然環境の中で生きていました。しかし現代の都市社会においては自然音に触れる機会が乏しいだけではなく、例えばBGMとして音楽を聴く場合、可聴域である20Hz〜20,000Hz以外の周波数をカットしたCDか、16,000Hz以下でダウンロードさせる音楽ソフトが主流となっています。

東洋の楽器には高周波に富んだものが多く、インドネシアの楽器であるガムランは100,000Hzを超える高周波を生み出します。高周波に触れると脳の基幹部が活性化され、生命維持に必要な免疫物質を分泌することで心身の不調を軽減し、快適さとリラックスを感じるという効果があります。このことから、普段から森林などの自然環境に触れたり、倍音が多く含まれた音楽や歌声を聴いたりすることで、心身の健康につながると思われます。


森林


ハイパーソニック・エフェクト
大橋 力
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2017-09-23



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記事更新日:2024/06/08

On the positive effects of high-frequency sound on humans

The upper limit of the human audible frequency band is thought to be 20,000 Hz, and sound waves with frequencies higher than that, have not been regarded as “sound” for a long time because they cannot be heard by the human ear. However, it has been made clear in recent years that such high-frequency sounds are transmitted from the skin to the brain.

 

Akikazu Nakamura, a composer and shakuhachi (bamboo clarinet) player, states the following in his book “Harmonic Tone:A cultural Note of Sound, Language and Body” (see pp.32-34).

 

“Sounds above 20,000 Hz, or high-frequency sounds, are transmitted through the skin to the brain. Then, that sound increases blood flow in the thalamus and activates the fundamental brain(the diencephalon and mesencephalon). From this fact, we could infer as following about Japanese clothes, namely while today’s Western style clothes which cover the entire body, inevitably block high-frequency, Japanese clothes which have open collars, cuffs and hem, make the skin open to the atmosphere, and therefore, make it possible to take in high-frequency components into the body without cutting them off.”

Also, in his book, Mr. Nakamura mentions the following points regarding the effect of high frequency tranmitted from the skin to the brain.

 

◎Alpha waves increase.

 

NK cells (natural killer cells) increase.

 ⇒Cancer is suppressed.

 

◎Immunoglobulin A increases.

 ⇒Immune function-enhancing hormones increase.

Chromogranin A increases.

 ⇒Stress is decreased by increase of anti-stress hormones.

 

Adrenaline decreases.

 ⇒Fight or flight reaction decreases.

 ⇒Feeling is stabilized and relaxed.

 

Even if there is only high-frequency sound, there is no effect. Its positive effect appears only when both the audible band and the high-frequency component beyond the audible band are sounding together.

 

浴衣











[References]

Akikazu Nakamura, Harmonic Tone:A cultural Note of Sound, Language and Body, Shunjusha, November 1, 2010.


Tsutomu Ohashi, Hypersonic effect, Iwanamishoten, September 23, 2017.




高周波の音が人に与える良い影響について

人の可聴周波数帯域の上限は20000Hzとされ、それ以上の周波数をもつ音波は人の耳には聴こえないため、音としてみなされていませんでした。しかし近年になり、こうした高周波の音は、皮膚から脳に伝達されていることがわかってきました。

作曲家で尺八奏者の中村明一氏は、著書「倍音 音・言葉・身体の文化誌」p.32-34で、以下のように述べています。

「20000Hz以上の音、すなわち高周波の音は、皮膚から脳に伝達されます。そのとき、その音により、視床の血流が増加し、脳基幹部(間脳と中脳)を活性化します。この事実を踏まえて考えると、身体の全体を覆う現在の洋服は、高周波を遮断する可能性があります。一方で、和服は、襟、袖口、裾が開いていて、皮膚を開放していて、高周波の成分を遮断することなく身体に取り入れることと密接な関係がありそうです」

また、中村氏は著書の中で、皮膚から脳に伝達された高周波の作用について、次のような点を挙げています。

◎脳のα波が増加する。

◎NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加する。
 ⇒癌を抑制する。

◎グロブリンAが増加する。
 ⇒免疫機能向上ホルモンが増加する。

◎クロモグラニンAが増加する。
 ⇒抗ストレス・ホルモンの増加によりストレスが軽減する。

◎アドレナリンが低下する。
 ⇒戦うか逃げるか反応が低下する。
 ⇒気持ちが安定し、リラックスする。

高周波の音だけがあっても効果はなく、可聴域の部分とそれを超える可聴域外の高周波成分が共に鳴っている場合にだけ、独自の効果が現れるということです。


浴衣














倍音 音・ことば・身体の文化誌
中村明一
春秋社
2010-11-01




ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
岩波書店
2017-09-23



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記事更新日:2023/11/07

高音波の音が人に与えるよい影響について

一般的に、人の可聴周波数帯域は20Hz〜20,000Hzとされ、上限である20,000Hz以上の周波数をもつ音波は人の耳には聴こえないという理由から音としてみなされませんでした。しかし近年ではこうした高周波の音は、皮膚から脳に伝達されていることがわかってきました。

作曲家で尺八奏者の中村明一氏は、著書「倍音 音・言葉・身体の文化誌」の中で、高周波と衣服について、次のような興味深い記述をしています。

「20,000Hz以上の音、すなわち高周波の音は、皮膚から脳に伝達されます。そのとき、その音により、視床の血流が増加し、脳基幹部(間脳と中脳)を活性化します。この事実を踏まえて考えると、身体全体を覆う西洋の衣服は、高周波を遮断する可能性があります。一方で、和服は、襟、袖口、裾が開いていて、皮膚を開放していることから、高周波の成分を遮断することなく身体に取り入れることと密接な関係がありそうです」

浴衣


さらに中村氏は著書の中で、皮膚から脳に伝達された高周波の作用について、次のような点を挙げています。

◎脳波におけるα波(アルファ波: 8〜13Hz)が増加し、リラックスする。

◎リンパ球に含まれる免疫細胞の一つであるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加する。
 ⇒免疫を高める。

◎免疫細胞から作られる免疫機構であるグロブリンAが増加する。
 ⇒免疫を高める。

◎神経内分泌タンパク質であるクロモグラニンAが増加する。 
 ⇒ストレスを軽減させる。

◎アドレナリンが低下する。
 ⇒「戦うか逃げるか」反応が低下することで、気持ちが穏やかになる。

高周波の音だけでは効果がなく、可聴周波数帯域の部分とそれを超える可聴周波数帯域外の高周波成分が混ざり合っている場合のみ、高周波の効果が現れるということです。

滝


倍音 音・ことば・身体の文化誌
中村明一
春秋社
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記事更新日:2024/06/06

Sound in the human audible band, sound outside the human audible band

Audible frequency band means the frequency band of sound that humans can perceive. When converted into hertz (Hz), it is about 20Hz to 20000Hz. Sounds that are higher than the audible frequency band (sounds with a frequency of 20000 Hz or higher) are called “high frequency”, and sounds that are lower than the audible frequency band are called “low frequency”. 


Voices that people usually utter in everyday conversation are between 250Hz and 4,000Hz, of which male voices around 500Hz and female voices around 1,000Hz. Human hearing is said to be most sensitive around 3,000Hz, and voices and sounds that should be noticed for sure by humans, such as baby's cry, women's scream, voice calling out to someone in the distance and warning sound of home appliance, are said to be around 2,000Hz to 4,000Hz.

叫ぶ


 

 








人の聴域の音、可聴域外の音


人が知覚できる音の周波数の範囲を可聴周波数帯域といいます。ヘルツ(Hz)に換算すると、およそ20Hzから20,000Hz(約10オクターブ)です。可聴周波数帯域よりも高い音、すなわち周波数が20,000Hz以上の音を高周波、可聴周波数帯域よりも低い音、すなわち20Hz以下の音を低周波といいます。

私たちが普段発している日常会話の声は250Hzから4,000Hzのあいだで、男性の声は500Hzあたり、女性の声は1000Hzあたりです。人の聴力は3,000Hzあたりでもっとも感度がよいとされ、確実に気づいてほしい声や音、たとえば赤ちゃんの泣き声や女性が悲鳴をあげるときの声、遠くにいる人に呼びかける声、家電製品の警告音などは2,000Hzから4,000Hzあたりが使われています。


下記に、誰もが耳にする音の周波数の例を挙げます。

◎オーケストラのチューニング音
 ・A音(ラ)=415Hz…400年くらい前の基準ピッチ
 ・A音(ラ)=420Hz…100年くらい前の基準ピッチ
 ・A音(ラ)=440Hz…19世紀前半〜現在の基準ピッチ 
  ⇒1939年ロンドンで開催されたISAの国際会議で統一規格として採択。

NHKの時報音「ピッ・ピッ・ピッ・ポーン」
 ・
正時の3秒前…440Hzの予報音を3回鳴らす。
 ・
正時…880Hzの正報音を1回鳴らす。

◎救急車のサイレン音「ピー・ポー・ピー・ポー」
 ・ピー…960Hz(0.65秒)
 ・ポー…770Hz(0.65秒)
 ・ピーポー…1.3秒


叫ぶ












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記事更新日:2024/06/05

人の可聴域の音、可聴域外の音

人が知覚できる音の周波数の範囲を可聴周波数帯域といいます。ヘルツ(Hz)に換算すると、およそ20Hzから20,000Hzです。さらに、可聴周波数帯域よりも高い音、すなわち周波数が20,000Hz以上の音を高周波、可聴周波数帯域よりも低い音、すなわち20Hz以下の音を低周波といいます。

私たちが普段発している日常会話の声は250Hzから4,000Hzのあいだで、男性の声は500Hzあたり、女性の声は1000Hzあたりです。人の聴力は3,000Hzあたりでもっとも感度がよいとされ、確実に気づいてほしい声や音、たとえば赤ちゃんの泣き声や女性が悲鳴をあげるときの声、遠くにいる人に呼びかける声、家電製品の警告音などは2,000Hzから4,000Hzあたりが使われています。


音を聞く女性


下記に、誰もが耳にする音の周波数の例を挙げます。

◎オーケストラのチューニング音
 ・A音(ラ)=415Hz…400年くらい前の基準ピッチ
 ・A音(ラ)=420Hz…100年くらい前の基準ピッチ
 ・A音(ラ)=440Hz…19世紀前半〜現在の基準ピッチ 
  ⇒1939年ロンドンで開催されたISAの国際会議で統一規格として採択。

NHKの時報音「ピッ・ピッ・ピッ・ポーン」
 ・
正時の3秒前…440Hzの予報音を3回鳴らす。
 ・
正時…880Hzの正報音を1回鳴らす。

◎救急車のサイレン音「ピー・ポー・ピー・ポー」
 ・ピー…960Hz(0.65秒)
 ・ポー…770Hz(0.65秒)
 ・ピーポー…1.3秒


叫ぶ


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記事更新日:2024/06/05

ハイパーソニック・エフェクト関連用語

〈ハイパーソニック・エフェクト関連用語〉
・hypersonic effect=超音効果
・hypersonic sound=超音音響
・hypersonic factor=超音因子
・hypersonic negative effect=負の超音効果
・hypersonic negative sound=負の超音音響
・hypersonic negative factor=負の超音因子


《参考文献》
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
岩波書店
2017-09-23



風鈴














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記事更新日:2024/06/05

ハイパーソニック・エフェクトについて(目次)

ニューコードNLPスクールのブログで、「ハイパーソニック・エフェクト」について書いた記事の一覧です。

ハイパーソニック・エフェクトについて(目次)
2020/04/01 ハイパーソニックエフェクトについて(目次)


ハイパーソニック・エフェクトについて(記事)
2020/04/02 ハイパーソニック・エフェクト関連用語


周波数について
2020/04/03 人の可聴域の音、可聴域外の音
2020/04/04 Sound in the human audible band, sound outside the human audible band

2020/04/05 高周波の音が人に与える良い影響について
2020 04/06 On the positive effects of high-frequency sound on humans

2020/04/07 心身の健康に必要な音響環境
2020/04/08 都市の音と森林の音との違いが意味するもの

2020/04/09 超高周波で森羅万象を表す尺八の響き
2020/04/10 超高周波を持つ楽器と持たない楽器
2020/04/11 一音の中に宇宙がある
2020/04/12 小川のせせらぎの秘密
2020/04/13 基脳幹を活性化させるガムラン音楽
2020/04/14 ゆらぎの探求(1)自己相関秩序という概念
2020/04/15 ゆらぎの探求(2)フラクタルという概念
2020/04/16 昆虫たちが発する超高周波


《参考文献》
ハイパーソニック・エフェクト
大橋力
岩波書店
2017-09-23



第1部 ハイパーソニック・エフェクトの発見
ー第01章 ディジタルオーディオで求められた「人間はどの周波数までの音に反応するか」
ー第02章 研究の発端
ー第03章 新しい研究の手法、材料、装置をゼロから構築する
ー第04章 脳波計測がもたらしたブレークスルー
ー第05章 ポジトロン断層撮像法(PET)が描き出した〈ハイパーソニック・エフェクト〉の驚きに満ちた世界
ー第06章 古典的音響心理学から獲物を匿した〈二次メッセンジャーカスケード〉

第2部 ハイパーソニック・エフェクトの実像
ー第07章 ハイパーソニック・ファクターの作用と双極性と周波数構造
ー第08章 ハイパーソニック・ファクターがミクロな時間領域に示す変容構造
ー第09章 聴こえない超高周波の体表面からの受容
ー第10章 新たなパラダイム〈音の二次元知覚モデル〉
ー第11章 人類の遺伝子に約束された本来の音環境とは

第3部 ハイパーソニック・エフェクトの活用
ー第12章「脳にやさしい音の街」を成功させた〈好感形成脳機能〉の活性化
ー第13章 博物館展示をハイパーソニック化して音によるリアリティを構築する
ー第14章 移動する閉鎖性空間〈乗り物〉の内と外との音環境を快適化する
ー第15章 美と感動の脳機能に着火する〈ハイれぞリューション・オーディオファイル〉をいかに創るか
ー第16章 超高精細度造形作品とハイパーソニック・サウンドとを軸とした新しい時空間演出技法を開発する
ー第17章 大型商業施設のための都市化の先端と天然の極致とを結んだ音環境を創る
ー第18章 生命本来の活性を目醒めさせて健やかな心と躰をつくる新しい〈サウンドセラピー〉への展望

むすび
ー明晰判明知と暗黙知を架橋する


滝












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記事投稿日:2024/06/09
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