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■脳の働き:西洋モデル

クラブハウスが人間の知能を加速させる(茂木健一郎)




YouTube 茂木健一郎の脳の教養チャンネル(2021/02/05)
「クラブハウスが人間の知能を加速させる」


クラブハウスについてですね。
ますます面白いことになっていて、クラブハウスは僕はウッドストックだと。ウッドストックってこの前言ったらわかんないって言う人がいたんで、若い世代は知らないんでしょうけど、1969年にウッドストック(ウッドストック・フェスティバル)という当時のヒッピームーヴメントの頂点といわれているコンサートがあって、そこで、例えば、ジミー・ヘンドリックスだとかボブ・ディランとかが歌って、たった三日間だったんですけど、ニューヨーク州の郊外で。これがだからポピュラーカルチャーに絶大な影響を与えたんですけど。1986年だったかな1987年だったかな、幸運超伝導という現象が見つかって、それまで絶対零度に近いところでしか幸運超伝導という量子力学の現象が見つかってなかったのが、物質を変えたら90K(ケルビン)ぐらいでも、90K(ケルビン)って凄いことですよ、もう絶対零度から見たらこんなにも上なんですけれども、それでも超伝導が起こるということがわかって、もうアメリカ物理学会、1986年だったかな1987年だったかな、その3月に行われたアメリカ物理学会が物凄いことになっちゃって。朝5時半くらいから物理学者が並んじゃって、翌日の午前2時とか3時までずっとやっていたという、まあこれが物理学会のウッドストックと言われてるんですけど。とにかく人々が熱狂しちゃって夢中になっちゃって。なんと異例なことに幸運超伝導という物質を見つけた研究者達がその年のノーベル物理学賞をもらったというんだから。もう、発表された年のノーベル物理学賞をもらうという凄まじいことが起こって。それをまあ物理学のウッドストックという。だから、何か新しいことが起こってみんなが夢中になっちゃって『うわーっ』となる状態をメタファーとして「ウッドストック」というわけですね、で、クラブハウスのこの一週間くらいなのかな、もう、様子を見てると、まさにウッドストック状態になってると思うんですど。
 

でね、そんな中で、とてもとても僕は面白いなと思っていることは、おそらくクラブハウスの登場がですね、人間の脳の働きを進化させるんじゃないかなと思ってるんです。これね、意外と重要なポイントでね。というのはね、AIコミュニティー、人工知能のコミュニティーでひとつ言われていることがあって、これから人工知能時代になると、むしろ人間の脳がリソースとして重要となってくるんじゃないかという話なんですよ。というのはね、いや、もちろんアルファゼロ(AlphaZero)とか凄いし、オープンエーアイ(OpenAI)のダリ・イー(DALL-E)といいますか、要するにテキストを与えるとそれに対してイメージが出るってのがあるじゃないですか。ああいうのも凄いんですけど。その人工知能って凄いんですけど。ただ人工知能って物凄いなんか、ワッテイジ(wattage=消費電力)というのか、食うんですよ電力を。これがムーアの法則でどんどんどんどん消費電力が下がっていったらどうなるのかってわからないんですけど、ただ現状ではビッドコインのブロックチェーン上の prof-of-work(プルーフ・オブ・ワーク)上の計算とかだって物凄い電力食ってるわけじゃないですか。そうすると、実は、人間の脳が物凄く計算をする資源としては一番効率がいいと、加藤一二三さん、ひふみんなんてね、お昼に鰻重を食べただけでちゃんと小脳が考えられると、物凄くエネルギー効率がいいと。だから人間の脳をうまく使うべきだという議論が出てきてるわけなんですよ。

 

それでそのクラブハウスって、これ僕ね、ある部屋に入ったときある方が言った言葉が凄く僕印象に残っていて。「クラブハウスは疲れますよねー」っていうわけですよ。これ凄く意味がわかって。昨日も僕、たかまつななさんね、あのお笑いジャーナリスト、最近なんと名乗ってるんだろう、そのたかまつななさんとちょっと日本のお笑いについて僕またツイートしたんで。今回は謝罪とか一切してませんからね、前回も俺ツイート取り消してないし。本当のこと言ってるだけだから別にいいんだけどさ。それについていろいろちょっとクラブハウスでしか喋れない話をしてたわけですよ、まあNHKのこととかね。そしたらそこにたかまつななさんがいてね、それで凄く楽しかったんですんけど。そこにいろんなスピーカーが入ってきて、僕はルームを運営している側なんだけど、物凄いなんかやっぱり単位時間あたりの情報処理の要求が高いんですよね。脳に対する負荷が高いんですよ。で、またこれとは別のルームだったんですけど、ある方が「茂木さん、あのー、クラブハウスやってると凄く疲れるんですよね」って。そうするとそこにいたスピーカーとかが「それ、わかるわかる」って言いはじめて。

 
クラブハウスって、結局その、普通だったらね、もっとなんか余裕があるわけですよ。例えば居酒屋でしゃべってるとか普通の部屋で喋ってると、なんかその、よっこらしょみたいな余裕があるわけなんですよ。つまり日本の国会答弁とかだと「なんとか君」って言って「はい」って言って歩いて席に行くまで時間がかかるじゃない。ああいう無駄なことっていうのが現実世界ではあるわけなんだけど、あれに相当することが。国会のあの無駄な行き来はない方がいいと思いますけど、クラブハウスって情報論的にものすごく詰まったやり取りが行われて、しかもそれが組み合わせでいろいろ行われると。しかもですね、普通だと顔の表情とか身体の身振りだとか、そういういわゆる embodiment(エンボディメント=具体化されたもの、体現)という「身体性」と呼ばれるものがあるんだけど、クラブハウスでのやり取りというのは音声ですよね。音声って実はそこにいろいろな人間の感情とかそういう情報が乗っているから、もちろんなんていうか、純粋に情報論的なものだけじゃないっていうか、正確に言うと情報論的なものなんだけど、そこには感情とかその人のパーソナリティの情報とかいろいろ乗っているんだけど、いずれにせよ脳にとっては聞くっていうのはある種の抽象化された概念として入ってくるわけですよ。視覚のようなビビットな tangibly(タンジブリー=実体的な、明白な)なものがリッチにあるというよりは、オーディトリーなものはむしろどちらかというとコンセプチャーなものにより近いというかっていうか。そもそも言語でお互い伝えやり取りしてるという時点でものすごくなんか概念性が高いっていうか情報圧縮性が高いわけですね。ということは、クラブハウスってちょっとイメージしていただきたいんですけど、余計なものをそぎ落とした概念空間の中で、しかも誰がどこから喋っているかっていう情報も落ちしてしまっていると。みんな気にしてないわけでしょ。一応きくかもしれないですけど、どっから喋ってますか、カリフォルニアからですかとか聞くかもしれないけどでも、基本的には空間の限定を取り除いた情報空間内のすごく密なやりとりというがクラブハウスで行われているから、コンピテーションとして、明らかに今までと違ったコンピテーションが行われているわけですよ。一段階密度が高くなったというか、濃縮度が上がった情報空間の計算が行われていて、それが脳への負荷が高くて、そしてあの、なんていうか、疲れるってことを言った人がいるっていうことなんだと思うんですよ。

James Flynn(ジェームズ・フリン)っていうニュージーランドの心理学者が Flynn Effect(フリン効果)というのを言ってるわけですよ。僕、TEDで一度この人の話をナマで聞いたことがあるんですけど、ジェームズ・フリンが言ってたのは、先進工業諸国での平均IQ、これがこのように上がっていると。要するにですね、確か10年間で7くらいかな、たしかそのくらい上がってるっていうのかな、そういうのを見つけたのがジェームズ・フリンの Flynn Effect(フリン効果)ですね。それで、これは脳の genetic(遺伝的な)構造は変わっていないわけなんですよ。なんだけど、何でそういうことが起こるのかというと、おそらく情報空間の処理のやり方が変わってきているんだろうと。ある種、ムーアの法則的なところがあって、これまあちょっといろいろと議論すべきことがあるのでざっくりとしか言えないんですけど、つまりムーアの法則ってどんどんどんどんCPUの機能が上がっていくっていう話じゃないですか、人間の脳も、だって皆さん考えてくださいよ、だってね、われわれのおじいちゃん、おばあちゃんの時に比べたら、われわれは一日のうちにどれだけ多くの情報を得てるんですか。ものすごい情報を得てるんですよ。そうすると脳の情報処理の負荷っていうのはどんどんどんどん上がってきているわけなんですよ。そしてその結果、この Flynn Effect(フリン効果)というIQの平均的な数値の上昇が見られると。だからその、いわゆる相対的な位置で100が平均で、IQのね。そしてそれよりも高い人が百幾つになるって話を計算しようと思ったら、この補正をしなければいけないと言われているんですよね。平均IQが上がっているということを補正しないと、人口の中でも相対的な位置がわかんないということが言われているんですけど。

クラブハウスの情報のやり取りって、おそらくこのフリン効果を加速させるんじゃないかなって僕は思っているんですよ。つまり
不特定多数の人といろんな組み合わせで次から次へと話すというようなことが、現実のパネルディスカッションのやりとりって、パネリストが決まっていて、例えば五、六人でしゃべる、英語圏の、英語系のですね、クラブハウスの部屋に入っていると、「パネル、パネル」と言ってますね、彼らは。パネルだと。シンポジウムのパネルのような扱いをしてるんですけど、だけどそれが現実の不随意的な空間がパネルだとそんなに入れ替わらないじゃないですか。でもクラブハウスのルームだとどんどんどんどん新しい人が入ってきたりして、またその人が新しい属性を持っていたりして、知っている人じゃないからどういう人なんだろうってまずプロフィール見たりだとか、その人にどういうことを話してもらうとか、僕はモデレーターやってると、そういうのがものすごく高度な負荷がかかるんですよね。あの、えっとですね、クラブハウスをラジオとして聴いてるときってのは、そこまでの負荷ってかからないんですよ。面白いんですけど。僕、英語系の部屋は今のところ大人しくしてて、ただ聴いてることが多いんですけど。とてもとても面白いんですね。その時やっぱり、えっと、なんか他の人が喋ってるのを eavesdropping(イーヴスドロッピング=盗み聞き)してるだけなんですけど、それでも脳に対する負荷っていうのは通常のラジオとかテレビとかのコンテンツを聴いてるよりは負荷が高いはずなんですよ。というのは、話者交代がどんどん起こるし、それから意外とさっき言ったみたいに会話の turn-taking(ターン・テーキング=通常の会話における、発話順序の交代)が迫っているんで、時間的に濃縮されたようなことを聴いているという面においては単位時間あたりの情報量が多いから、ただ聴いてるだけでもおそらくクラブハウスはおそらく脳の負荷が高いんですけど、次にスピーカーになると、さらにその負荷が高まってくると思います。つまり、どういう内容を聞けば良いのかとか、どういうことを話せば良いのかについての情報処理が行われると思う。
 

僕、クラブハウスの認知的負荷。これは初めて書く図なんですけど、えー、こんなイメージなんですよね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【Clubhouse Cognitive Load(クラブハウスの認知的負荷)】

  −Moderator
  
  −Speaker

  −Listening

  −radio、TV
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


クラブハウスの cognitive load(認知的負荷)って、もともとクラブハウスを番組として、要するにラジオ的に聴いてるだけでも、普通のラジオやテレビよりは負荷が高いと。
で、それに対してスピーカーとして参加するとそれより負荷があるんですけど、ここのジャンプがすごいんですよね。モデレーターとして部屋の運営をして、誰をスピーカーとしてインバイトするかとか。スピーカーのリクエストがきた時に、その人を入れるかとか、スピーカーのあいだのバランスを取るとか、どういう話を持ってくるかってことをモデレーターをしながら喋ってるとかなり負荷が高くて。このような形でクラブハウスの cognitive load(認知的負荷)は上がっていくんで、かなり Flynn Effect(フリン効果)まあ加速させるのかなっと思うんですよ。
 

だからその最初の話に戻るんですけど、そのAI時代において実は人間の脳がコンピテーションのリソースとして一番注目されることになってくると思うんですよ。要するに、クリエイティビティってかね、創造性が、いま、その、われわれの経済的な活動や社会的な活動の付加価値を一番つけるものなんだけど、それをこの人間の脳というリソースにタップすることで開くというようなことがこれからロードマップとして見えていくんだろうな。
 

じゃあこれからクラブハウスがどう進化していくかというとね、僕は、こういう視点(白板に書いた図)からネットワークの最適化っていうのをクラブハウス側がやるような進化があったら面白いなと思うんですよね。お前こう喋ってんだろう。でもほんとはね、この人と喋るといいんだよ。Speaker・suggestion(スピーカー・サジェッションン)っていうんですかね。「この人をスピーカーで呼ぶといいよー」みたいなことをAIが判断するとか、「あるいはこのスピーカーもういいんじゃね?」ってAIが判断するとか、ゴングショーみたいになるよね。あるいは、「このスピーカーとの組み合わせだとこのトピックいいんじゃね?」とかいうことをAIがサジェストするようなことをこれから起こってきたらいいなと思ってるんですけど、起こんないかもしれないね。技術的に難しいかもしれないから。ただそのときに、やはり人間の脳の潜在能力がますます要求されるっていうか認知的な負荷がますます高まっていくという傾向になるだろうって僕は思っていて、それがこれからの cognitive load(認知的負荷)としてのクラブハウスの一番面白いとこなんだろうなと思ってます。

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記事更新日:2022/09/19

脳血流実験からの示唆(4)「得た知識をどうやって全部取り除くか」

1990年にコペンハーゲンで開催された血流研究に関する会議で、大勢のベテラン科学者が、この代謝活動をどう理解すべきかを議論した。脳の中の、何かが起きている領域に多くの血液が流れる原因はいったい何なのだろうか?この分野の草分けである、アメリカ国立精神衛生研究所のルイス・ソコロフによれば、代謝活動の引き金を引き、それによって血液の需要を招く原因は、神経細胞の機能そのものではないという。代謝を必要とするのは神経細胞が次の仕事に備えて準備をするときなのだそうだ。言い換えれば、血液が必要になるのは脳細胞が果たしている機能ではなく、次の仕事の準備、つまり老廃物を取り除く作業なのだ。「したがって、代謝の活性化は機能的活動と直接かかわりがあるのではなく、その活動の結果からの復旧と結びついているものと思われる」とソコロフは説明した。

マクスウェルの魔物にとって、ほんとうの問題は、分子の位置に関する知識をどうやって得るかではなく、得た知識をどうやって全部取り除くかだったのと、ちょうど同じだ。

血液は、じつはプロセスの途中で捨てられた情報を測る尺度と言える。この代謝がなければ、神経細胞は今行った仕事を忘れることはできない。

脳のエネルギー代謝の研究は、脳が行う仕事に関する研究だ。部屋の家具の配置を思い出すといった心的活動も、まぎれもなく物理的、生理的活動であり、純粋に有形の要素と明確に結びついていることを認識しなくてはならない。思考は体内で起きる物質的な出来事であり、運動のような身体的活動とあらゆる点で似ている。思考を体のほかの活動と分けて考える理由は何もない。テニス同様、思考にも熱量が必要だ。だから、私たちが話すときには頭の中に一種の木があると言うのは、じつに理にかなっている。なにしろ、会話する人の頭では何かが起きていることを、測定して証明できるのだ。
(トール・ノーレットランダーシュ著「ユーザーイリュージョンー意識という幻想」p.153-154 )


脳
















ユーザーイリュージョン―意識という幻想
トール・ノーレットランダーシュ
紀伊國屋書店
2002-09-01



The User Illusion: Cutting Consciousness Down to Size
Tor Norretranders
Penguin Books
1999-06-01



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記事更新日:2022/09/18

脳血流実験からの示唆(3)「自分の母国語を聴いたとき」

フリーベルィは、母国語を録音したテープを普通に回したときと、逆回ししたときとでは、聴いているデンマーク人被験者の血流に大きな差が生じることを明らかにした。普通に回したときには、テープから流れる言葉に含まれるメッセージを理解するために、聴覚中枢と言語中枢をはじめ、この作業に関連する中枢の活動が活発になる。ところが、テープを逆回転させると、なんと脳全体が活性化するのだ、逆回ししたテープは、普通に回したテープより理解しにくい。というより、理解できない。だから、脳は逆回転のテープの内容を消化するために、普通よりずっと多くのエネルギーを使わなければならない。テープが普通に回っていれば、たんに言葉を聞いて特定のコンテクストの中で理解するだけだから、意味んは明白そのものだ。ところが逆回しだと、聞こえてくるのはナンセンスばかりで、何らかの意味を掴むのは至難の業となる。

ところで、これは情報理論とどんな関係があるのだろう。普通に回しても逆回転させても、ビット数は同じに決まっていると思われるかもしれないが、実はそれは聞く人しだいなのだ。

テープを普通に回したとき、聴き手がそれを理解できるなら、その人が経験するのはその言語によって符号化されたビットだけだ。これは聴覚イメージ中に存在する総ビット数よりもはるかに少ない。

しかし、テープの意味がわからなければ、普通に回そうと逆に回そうとビット数は変わらない。聴き手は聴覚イメージの中の音の差異という形でしかテープの音声を知覚しないので、どちらに回そうが、聴き手の捉える音の差異の数は同じになるからだ。

正しく回したとき、それが理解可能なテープだとわかっていれば、逆回転させたときよりテープのビット数は少ない。テープに吹き込まれた言語がデンマーク語だとわかっていると、聞き手にとって聴覚イメージの中の意外性は減る。つまり、情報量は少ないということだ。もちろん、デンマーク語がわかる人の場合だが。

意味をなさない録音に含まれる膨大な情報量を消化するには、意味を成す録音を聴くときより多くの働きが脳に要求される。秩序を経験することより無秩序を経験することのほうが、多くの情報を含んでいる。明瞭なメッセージには無秩序な情報がないからではなく、普通の話を聞いたとき、無秩序な情報はいちいち相手にしなくてもいいことを、脳がよく知っているからだ。言葉がわかれば、ほかはどうでもいい。

私たちはメッセージを聞いて、日常の意味でいう情報として知覚する。この行為が明らかにしてくれるのは、じつは、メッセージの情報量はもっとあってもよいはずなのに、意外に少ないということだ。パイプ、つまり私たちが耳を傾ける伝達経路には、メッセージを知覚するときに私たちが知覚するよりはるかに多くの細かい情報が含まれている。だが、私たちはそうした詳細を無視する。そこにあるのはメッセージで、何一つ意味のとれない不可解な暗号ではないことを知っているからだ。日常概念でいう情報とは、ほんとうは捨てられた情報のことだ。日常生活で、メッセージを聞いて情報が豊富だと思うのは、詳細や物理的な情報のすべてに注目しなくても、そこにわずかな数の差異が認められればそれで事足りるからだ。

一方、逆回転で再生したテープは、日常の感覚では情報が豊富だとは思えない。情報を処分して組み立てられたわけではなく、音の差異の寄せ集めにすぎないからだ。私たちにしてみれば、これは(物理的には大量の情報を含んでいるのだが)情報ではなく、ただのでたらめだ。無秩序はあまりに複雑な構造をしているので、逆に、構造など持たないように見えてしまう。

日常的な情報の概念は、「大量のミクロ状態を無視してもいいようなマクロ状態はあるか」という問いと直結している。もしあれば、脳は受けたメッセージを理解して消化するのにそれほど苦労しない。血流も少なくてすむ。

このように、「理解」という概念は、客観的に観察できる生理的プロセスと結びついている。フリーベルィとその同僚は、血流パターンを調べることで、被験者がデンマーク語のわかる人かどうかを、客観的に見極める方法を開発したことになる。お望みとならばナバホ語でもいいのだが。
(トール・ノーレットランダーシュ著「ユーザーイリュージョンー意識という幻想」p.151-153 )


会話をする外人














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記事更新日:2022/09/17

脳血流実験からの示唆(2)「思考中の脳の血液循環の差異」

ラッセンとイングヴァルの弟子にあたるラーシュ・フリーベルィとパー・ローランドの二人が、1985年に、思考中の脳の血液循環に関する研究結果を発表した。それによると、暗算、押韻詩の復唱、視覚記憶を使った課題という、三つの異なるタイプの思考では、血流のパターンに大きな違いが見られるという。

【図】暗算、音韻詩の復唱、道筋の視覚的イメージ化の課題では、脳の活動パターンに大きな違いが生まれる。人が何を思考しているか目で確認できるわけだ。この図は左右の大脳半球における血液循環の様子を示している。(フリーベルィとローランドに基づく)

脳内の血流の差異




















暗算では、被験者は50から3を引き、さらに3を引くことを繰り返す。押韻詩の復唱では、デンマーク人であれば誰でも知っている、ナンセンスな押韻詩句 “okker-gokker-gummi-klokker-erle-perle-pif-paf-puf” を一語置きに思い出す。視覚記憶を使った課題では、被験者は家の玄関を出て、さしかかる十字路を左右交互に曲がっていくところを想像する。

これらの課題のそれぞれについて、1分間続けては、脳のどの部分の血流が目立って増えたかを順次観察した。その結果、三タイプの思考の間に大きな違いがあることがわかった。最後の課題がほかの二つよりはるかに難しかったようで、実際、いちばん多くの血液を必要とした。

実験で観察された血液の量の変化は無視できないものだった。感覚的な知覚あるいは運動による作業より思考のほうが、脳内に流れる血液の増加は大きい(もっとも、運動時には体全体の血液循環は当然ながら増大する)。また、心的活動的に、脳内の代謝がどの程度増加するかという研究で、ローランドとその同僚は、思考によって(血流と密接な関係がある)脳の酸素代謝が10パーセント増加する場合があることを明らかにした。

ただでさえ脳は体の中でもエネルギー消費量が多い(全エネルギー消費に脳が占める割合はじつに5分の1に達する)から、これはとても大きな増加率といえる。
(トール・ノーレットランダーシュ著「ユーザーイリュージョンー意識という幻想」p.150-151)

本を読む女性














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記事更新日:2022/09/17

脳血流実験からの示唆(1)「会話中の脳の血液循環の差異」

コペンハーゲン北部にあるビスペビャル病院(the Bispebjerg Hospital)の地階に、臨床生理学・核医学科(Clinical Physiology and Nuclear Medicine)という部門がある。その名が示すとおり、ここでは放射性化学物質を使って、人間の生理学(生体がどう機能するかを学ぶ学問)の研究が行なわれている。人間の脳の機能に関して現在詳細にわかっていることのうちで最も重要と言える発見の数多くが、過去30年間にここでなされてきた。この部門を率いるニール・A・ラッセン教授が、スウェーデンのルンドにある大学病院から来ていた同僚のダーヴィド・イングヴァルとともに、脳内の血液循環を調べる方法の開発研究をした。

彼らの手法の基礎は、1940年代から50年代にかけて、すでにアメリカで確立されていたが、ラッセンとイングヴァルが、人間の脳内の血液循環を詳細に測定できることを実際に証明したのは、1960年代に入ってからだった。これにより、特定の作業をするとき、脳のどの部分が活動しているのかを示すことが可能になった。脳には言語中枢、運動中枢、計画中枢、聴覚中枢などがある。

そのような中枢があることは、おもに、戦争で部分的脳損傷を追った兵士の研究により、100年以上前からわかっていた。しかし、脳内の血液循環を研究する新たな手法が開発されたおかげで、はるかに日常的なコンテクストでの脳の活動を探究することができるようになった。たとえば、たんに口をきくのと会話するのとでは大きな違いがある。

【図】たんに何かを報告するときより会話するときのほうが、頭の中では多くのことが起きている。この図は左右の大脳半球の各領域に循環する血液の量を示している。(フリーベルィとローランドに基づく)

脳内の血流の差異















ただ自分の部屋の様子を描写する人と、(たとえば、クリスマスをどう過ごすかについて)誰かと会話をしている人とでは脳内の血流に差異が見られる。

もちろん、個々の思考をのぞくことはできないが、その人が誰かと話しているのか、一人でしゃべっているのかはわかる。同様に、こうした観察からは、人が話す前に考えているかどうかも明らかになる。「椅子」「テーブル」など、実験者によって与えられた言葉の一つをただ繰り返すときと、「座る」「食べる」という具合に、与えられた言葉から連想を広げる必要があって、話す前に考えなければならないときとでは、脳の活動パターンが異なる。
(トール・ノーレットランダーシュ著「ユーザーイリュージョンー意識という幻想」p.149-150)


カフェでおしゃべり













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記事更新日:2022/09/17

サヴァン症候群について

〔資料〕
脳梁について(New Code NLPブログ)
サヴァン症候群(Wikipedia)
サバン事始め - 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 (nise.go.jp)


脳の構造

















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記事更新日:2022/06/22

ジル・ボルト・テイラーが語る「奇跡の脳」


1959年にアメリカ合衆国ケンタッキー州で生まれた神経解剖学者ジル・ボルト・テイラー(Jill Bolte Taylor)は、インディアナ州立大学で博士号を取得後、ハーバード医学校で脳と神経の研究に携わりました。そして精神疾患に関する知識を広めるべく全米精神疾患同盟(NAMI)の理事を務めるなど脳神経の分野で活躍しました。そして37歳のときに脳卒中に倒れます。その後、8年かけて学者の道へと復活しました。ジル・ボルト・テイラーはこの脳卒中の発作により、自分の脳の機能(運動、言語、自己認識)がひとつひとつ活動を停止していく様子を観察し、右脳と左脳の違いに関する大きな発見をします。このプロセスについて約18分の講演が公開されていますのでご紹介します。

TEDでプレゼンテーションをしているジル・ボルト・テイラー
ジル・ボルト・テイラー













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記事更新日:2022/01/01

脳梁について

脳梁(corpus callosum)は、右脳と左脳という大脳半球のそれぞれに対応する連合野を互いにつなげる交連線維の太い束です。脳梁は、大脳の中心の深い場所、すなわち大脳縦列の底、側脳室の背側壁に位置し、左右の大脳皮質の間で情報をやりとりする経路となっています。

脳の構造


















左は脳を側面から見たもの、右は脳を正面から見たものです。両方とも赤色の部分が脳梁になります。(画像は Wikipedia の脳梁のページ から借用しました)

脳梁








人間の脳を第三脳室の中央で切断した図です。黄色の部分が脳梁になります。これを見ても、脳梁は左右の大脳半球を連絡する主要な経路であることがわかります。

脳梁



















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記事更新日:2022/06/22

右脳と左脳−論理的な心と類推的な心(2)

右脳の創造的な心身の治癒力を促進する研究に携わる、あらゆる学派の心理療法家たちは、この説明に飛びつき、心のプロセスにともなう表情あるいは身体言語的な目に見える手がかりを発見しようとして、多くの論議を巻き起こした。H. ティートルボームとM. デイは、それぞれ思考や思索にともなう典型的な眼球の動きを発見した(Teitlebaum, 1954; Day, 1964)。P. ベイカンは、論理的な情報を変換する時と類推的な情報を変換する時とで、左脳と右脳の支配あるいは活動が切り替わることが、眼球が右または左に動く傾向のもとになっているのではないかと初めて論じた。

ベイカンは、この分野の多くの新しい研究を総括して、右脳は「未加工のイメージ」を形成するのに主要な役割を果たしていると結論した(Bakan, 1980)。この未加工のイメージの発生は、睡眠、夢見の状態、筋肉の弛緩、自由連想、精神錯乱、右脳と左脳の連絡を絶つある種の薬物の影響のもとで促される。しかし右脳と左脳の連絡が緊密な時は、右脳の未加工のイメージは左脳によって「料理」すなわち変換されるのである。ここから、体系的なイメージテストや空間的位置関係のテストでの能力の高い被験者は、眼球を右に動かす、すなわち左脳の関与が高まっているという一見矛盾するような発見がなされたのである。したがって、脳のどちらの半球が活発に活動しているかを知る手がかりとして眼球の動きを観察する際には、イメージがどの程度一次プロセス(未加工)で、あるいは二次プロセス(料理されている)で変換されているかを考慮に入れなければならない。

脳が未加工のイメージを変換することと処理されたイメージを変換することとの違いは、他のすべての感覚器官から得た情報にも典型的に見られる。例えば、音楽を習っていない、ただ音楽を楽しむだけの聴き手では右脳が活動しているのに対し、プロの音楽家の場合は、同じ音楽でも分析しながら聞くので、左脳が活動していることが明らかになっている(Mazziotta, Phelps, Carson & Kuhl, 1982)。右脳と左脳の情報変換の違い(Rossi, 1977)は、心身のコミュニケーションを促進するための多くの手段の基本原理となっているのである。
(「精神生物学」p.45-46)





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記事更新日:2022/06/15

右脳と左脳−論理的な心と類推的な心(1)

1950年代、1960年代の脳の情報変換に関する一大発見は、R. メイヤーズとR. スペリーによって始まった(Meyers & Sperry, 1953)。彼らはネコの右脳と左脳をつなぐ神経接続(脳梁)を切断すると、右脳と左脳がある程度独立して機能するらしいことを発見したのである。この手術が精神活動を損なう恐れはなさそうだったので、スペリーらは慎重に選び出した被験者たちにこの手術を施した(Sperry, 1964)。この被験者たちは、重症の、制御不能の「グラン・マル」すなわちてんかんの大発作を起こす患者であった。てんかんの原因が一方の脳にあるなら、この手術によって少なくとももう一方の脳にてんかんが広がるのを防止できるだろうというのが彼らの理屈だった。手術の結果は、てんかんの軽減という意味では大成功だった。ところが心理学者たちがこの「脳を分割された」患者を注意深く調べたところ、右脳と左脳では情報の変換あるいは処理のされ方に本質的な違いがあることを示す、一連の興味深い事実と出会ったのである(Gazzaniga, 1967, 1985)。

心身のコミュニケーションと治癒の探究という本書の目的にとって何よりも特筆すべきことは、左脳は発話の言語的変換や分析的思考をとくに担当しているのに対し、右脳は、情動や想像、そしてとくに身体のイメージ化の特徴である全体的、類推的な情報交換で、より支配的な役割を果たしているということである(Achterberg, 1985)。ここから、右脳の情報交換モードは、大脳辺縁−視床下部系、およびプラシーボ反応や催眠療法における心身のコミュニケーションとより密接に関係しているという、重要な仮説が導かれる。

I. ウィクラマセケラはこれを次のように要約している(Wickramasekera, 1985, pp.274-275):

プラシーボによく反応する患者では、催眠状態の患者と同様、脳の主言語半球〔左脳〕の特徴である、批判的、分析的な情報処理モードが抑制されている。プラシーボによく反応する人たちは、他の人々には脈絡もなく無意味に起きたと思われる出来事の間に、概念的その他の関連性を認めがちである。このような人々には、優位半球(左半球)の特徴である、疑いや不信といった情報モードから生じる情報信号の抑制が見られる。催眠状態の人々と同じく、プラシーボに反応しやすい人も、豊富に仕込んだ独自の主観的な考えで薬の効能を誇張しつくり上げ、実際に効果を高めてしまう。そのかわり、こういった人たちは、否定的な話を聞くと、薬の効力が低下したり、まったく効かなくなったりするかもしれない。

一方、プラシーボに反応しない人たちを、A. シャピロは「柔軟性がなく、型にはまった考え方で、心理的影響を受けない人」と描写している(Shapiro, 1971, p.445)。これは、催眠誘導されにくに人たちの描写と驚くほど似ている。催眠誘導性すなわち暗示へのかかりやすさは、右利きの人ではおもに右脳(劣位半球)の機能であることが、次第に立証されてきた(Bakan, 1969; Graham & Pernicano, 1976; Gur & Gur, 1974; Lachman & Goode, 1976)。劣位半球の機能には、散漫で相関的、同時進行的な情報処理をともなう、全体的、想像的な精神活動が含まれている(Ornstein, 1973; Sperry, 1964)。無作為に発せられたデータ(ロールシャッハテストのインクのしみるような)に何らかの関係や「意味」を求める傾向は、劣位半球の特徴とされる創造的な精神活動の一面と見ることができよう。こう考えれば、プラシーボに反応しやすい人、催眠状態の人に共通する特徴を説明することができる。
(「精神生物学」p.44-45)





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記事更新日:2022/06/15

右脳と左脳それぞれのはたらき(まとめ)

左半球 Left Hemisphere
・デジタル
・言語の情報処理(文字や記号など)
・論理的、分析的
・時間的連鎖あり
・おもに右半身の感覚と運動


右半球 Right Hemisphere
・アナログ
・非言語の情報処理(図形や音楽など)
・感覚的、総合的
・時空間超越的
・おもに左半身の感覚と運動


右脳と左脳














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脳分離理論 Split-BrainTheory: Two-in-One

1950年代から60年代にかけて、カリフォルニア技術研究所の「脳分離」に関する研究は、脳の研究にまったく新しい領域を開拓しました。同研究所のグループは、ロジャー・スペリーの指導下で、脳梁と関連した交連の切断手術によって、てんかんの発作が抑制された患者についての研究を行いました。この手順は、そのあいだにあるコミュニケーション通路を切断することで、脳の右半球と左半球を切り離すことを目的としていました。

この研究の主な結果は、「脳の各半球の専門化」を示唆しています。脳の各半球は異なる様式の情報を処理するようです。思考し、情報を処理するために、脳のさまざまな部分を活性化させるときに行う眼球動作によって、この脳機能の専門化は模擬的に実行されている可能性があります。

J. E. ボーゲンによる下のリストは、平行的な「認知形態」を示しています。図は脳の2つの半球と、「利き手」としてもっとも明らかな左右の交差を表示しています。右利きの人は左半球支配が、左利きの人は右半球支配が特徴です。
(「Magic of NLP−解明されたNLPの魔法」p.134)

脳分離理論
















Split-BrainTheory: Two-in-One


“Split-brain” studies at the California Institute of Technology during the 50'sand 60's opened up a whole new field of brain research. Under the direction ofRoger Sperry, a Cal Tech group conducted research on patients whose epilepticseizures had been controlled by an operation which severed the corpus callosumand related cummissures. This procedure isolated one cerebral hemisphere from the other by severingthe communication pathways between them.

 

Major results of the research indicated a hemispheric specialization. Each hemisphere of the brain apparently employsdifferent modes of processing information. It is possible that this specialization ofbrain function is being emulated by a person's eye-scanning movements when he is thinking and calling upon different portions of the brain information.


The following list of words from J.E. Bogen indicates parallel ways of “knowing”. The drawing represents the two hemispheres of the in and the bilateral crossover which is most obvious as “handedness”. Aright-handed person has a dominant left-hemisphere; a left- handed person has adominant right-hemi- sphere.

('MAGIC of NLP DEMYSIFIED' p.116-117)


LEFT HEMISPHERE 左半球

−intellect(知性)

−convergent(集中)

−digital(デジタル)

−secondary(派生)
−abstract(抽象)

−directed(方向性)

−popositional(命題)

−analytic(分析性)

−linear(線状)

−rational(合理性)

−sequential(遂次性)

−objective(客観性)

−successive(連続性)

 

RIGHT HEMISPHERE

−intuition(直感)

−divergent(発散)

−analogic(アナログ)

−primary(基本)

−concrete(具象)

−free(自由性)

−imaginative(想像)

−holistic(全体性)

−nonlinear(非線状)

−intuitive(直感性)

−multiple(複合性)

−subjective(主観性)

−simultaneous(同時性)


Magic of NLP―解明されたNLPの魔法
バイロン・A・ルイス
R・フランク・ピューセリック
メディアート出版
2005-07T






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脳分離理論 Split-Brain Theory

脳の情報交換に関する大きな発見は、195060年代、アメリカの神経心理学者ロジャー・スペリー(Roger Sperry)とロナルド・メイヤーズ(Ronald Meyers)によって始まりました。

彼らはネコの右脳と左脳をつなぐ神経接続(脳梁)を切断する実験を行い、右脳と左脳が独立して機能していることを発見しました。また人間の場合、脳梁を切断することによって精神活動が損なわれることはないと判断し、重症のてんかん患者に対して、一方の脳だけにあるてんかんの原因がもう一方の脳に広がるのを防止する目的で、脳梁を切断する手術である脳梁離断術を施すことを試みました。その結果、この手術はてんかんを軽減する治療として成功をおさめました。このような、脳にある2つの大脳半球を接続している脳梁が切断された状態を、分離脳(Split-brainと呼びます。

分離脳となった患者は、その患者の左視野(両目の視野の左半分)に画像を呈示された際、それが何の画像なのかを答えることができません。その理由は、多くの人々において言語優位性半球は左半球なのですが、左視野にある画像は脳の右半球のみに伝えられるためと考えられています。2つの大脳半球の連絡が切断されているために、患者は右半球が見ているものを答えることができません。しかし患者は、左視野にある物体を左手でつかんだり認識したりすることはできます。これは、左半球が右大脳半球によってコントロールされているためです。

▼下の画像:分離脳となった患者を用いた実験の例。
左視野の提示された視覚刺激は脳の右半球へと伝えられるため、その視覚刺激の名前を言語によって答えることはできないが、同じものを左手でつかむことはできる。

脳分離理論
















初期の分離脳の研究はロジャー・スペリーによって行われましたが、その後はアメリカの心理学者マイケル・ガッツァニーガ(Michael Gazzaniga)によって続けられました。マイケル・ガッツァニーガはてんかんを治療する手術で脳を分割された患者を調べ、右脳と左脳では情報の変換あるいは情報の処理のされ方に本質的な違いがあるということを発見しました。たとえば左脳は「論理性」すなわち言葉を発する際の言語的変換や分析的思考などを担当し、右脳は「全体性、類推性」すなわち情動やイマジネーションを担当しているというものです。


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脳の働き:西洋モデル(目次)

ニューコードNLPスクールのブログで、「脳の働き機Ю祥離皀妊襦廚砲弔い峠颪い慎事の一覧です。

脳の働き:西洋モデル(目次)
2013/02/01 脳の働き機Ю祥離皀妊襦別楴 

脳分離理論について
2013/02/02 脳分離理論 Split-Brain Theory
2013/02/03 脳分離理論について(Split-Brain Theory: Two-in-One)


右脳と左脳のはたらき

2013/02/04 右脳と左脳それぞれのはたらき
2013/02/05 右脳と左脳−論理的な心と類推的な心(1)
2013/02/06 右脳と左脳−論理的な心と類推的な心(2)

脳梁に関する記事
2013/02/10 脳梁について
2013/02/12 サヴァン症候群について

脳科学の実験に関する記事
2021/01/01 脳血流実験からの示唆(1)「会話中の脳の血液循環の差異」
2021/01/02 脳血流実験からの示唆(2)「思考中の脳の血液循環の差異」
2021/01/03 脳血流実験からの示唆(3)「自分の母国語を聴いたとき」
2021/01/04 脳血流実験からの示唆(4)「得た知識をどうやって全部取り除くか」

エッセー
2014/07/14 脳の機能における音の削除

動画の紹介
2013/02/11 ジル・ボルト・テイラーが語る「奇跡の脳」
2021/04/01 クラブハウスが人間の知能を加速させる(茂木健一郎)


脳











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記事更新日:2022/09/19
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