
目覚めは常に、このようなクオリアとの出会いである。〈私〉の意識が立ち上がると同時に、私たちは、クオリアに満ちた世界に入っていく。そのまま、多彩なクオリアに囲まれつつ、私たちは時間を過ごす。やがて、再び眠りにつくまで、クオリアが、私たちの体験を定義付ける。
クオリア(qualia)とは、もともとはラテン語で「質感」を表す単語であり、その単数形は quale である。1990年代の半ばから、物質である脳内の神経細胞の活動から意識が生み出されることの不思議さを象徴する言葉として、研究者の間で広く使われるようになった。
現代の脳科学では、およそ「意識の中で〈あるもの〉として把握されるもの」の全てがクオリアであると考えられている。コップの透明感も、舌に載せたチョコレートの甘さも、バラの香りも、そこはかとない寂しさも、こみ上げる怒りも、確かに覚えているのだが思い出せないというもどかしい感覚も、およろ意識の中でユニークな質感として把握されるものは、全てクオリアである。私たちの意識は、クオリアのかたまりとして世界の中に存在しているいるのである。
(茂木健一郎著「脳内現象」p.24-25より)
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール

記事更新日:2022/04/25




















































































