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NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士、ニューコードNLP共同開発者カルメン・ボスティック女史が監修するニューコードNLPスクールの公式ブログです。

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−記事

ミルトン・エリクソンの催眠プロセス「利用技法」

ミルトン・エリクソンは、次のような言葉を残しています。

「本来、治療に抵抗するクライアントはいません。柔軟性に欠ける治療者がいるだけです」

エリクソンは、クライアントが表現しているものやもともと持っているものは何でも利用するという考えがありました。例えばクライアントが普段の生活で好んでいることや興味をもっているもの、信じているものや特徴的な行動、そして、心理的な抵抗や症状さえもうまく利用して、催眠に誘導したり治療のプロセスに乗せたりしていました。

例えば、不安でじっとしていられないクライアントに対して、エリクソンは、部屋中を歩き回るように指示し、さらに歩き方を細かく指示しているうちに、クライアントはイスに座って静かに催眠状態に入っていったというケースがあります。

このような、クライアントがどんな問題行動を持っていたとしても、クライアント自身の中にそれを解決するためのノウハウが備わっているということを前提とした治療のアプローチを、利用技法(Utilization=ユーティライゼーション)と呼んでいます。

青空と森林













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記事更新日:2022/07/05

ミルトン・エリクソンの催眠プロセス「間接暗示」

ミルトン・エリクソンが治療としてクライアントに行っていた催眠の方法は非常に独創的なもので、従来の催眠の概念を大きく書き換える非常に革新的なものでした。

エリクソンは従来の催眠療法家が行っていたような形式的な誘導は用いず、むしろクライアントと通常の会話をしながらいつの間にか催眠状態に導くという方法を取っていました。

従来の催眠療法家が使っていた直接的な暗示による催眠はクライアントに心理的な抵抗が働いてうまく催眠状態に導けないことがありました。しかしエリクソンは、クライアントに心理的な抵抗が起こらないよう、間接的な暗示(Indirect suggestion)を使った誘導の方法を取りました。具体的なパターンは次のようなものです。

◎曖昧な表現
◎メタファー
◎物語

間接的な暗示は、治療を行う側の意図がクライアントに気づかれにくいため、心理的な抵抗を生じさせることなく、自然な変化を引き起こすことができます。

カフェ













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記事更新日:2022/07/05

ミルトン・エリクソンの治療プロセス

ミルトン・エリクソンは、クライアントを自然なトランス状態に導くため、意図的に曖昧な言葉を使いました。

1.クライアントに、意図的に曖昧な言葉で語りかける。
   
2.クライアントは、無意識に自分の内的経験にあてはまる解釈を始める。
   
3.クライアントは、セラピストの言葉に対して、自分の内的経験に当てはまる解釈をしながら次第に意識が分散されていき、自然なうちにトランス状態になる。
   
4.トランス状態になると、無意識との交流が深まっていく。
   
5.クライアントは自然に自分の中にあるリソースを見つけはじめる。   

ハート












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記事更新日:2022/007/05

ミルトン・エリクソンの総合的戦略

神経学の主要な貢献のひとつで、催眠行動の理解に役立つのは、分離脳患者の研究である。分離脳患者と脳損傷患者との間に見られる右脳と左脳の差異を観察することによって(Gardner)、人間の大脳のふたつの半球は異なる機能に役立っていることが明らかになっている。催眠を行なっているときのエリクソンの行動は、こうした差異を直観的に理解していることを示しているように思う。言語学が提供する豊かなリソースは、人間が言語の複雑な文節をどのように無意識レベルで処理しているかを理解するのに役立っている。

これら二分野の研究によって提起された問題:“What is an unconscious mind?”(無意識とは何か?)は、解決が延び延びになっている。これに対する完璧な解答は未だ出ていないが、エリクソンが “unconscious mind”(無意識)という言葉を使うときには、心理学のフロイト派の基礎が残した同じ言語がいう内容以上のものに言及していると私たちは硬く信じている。エリクソンは意識レベルの下で発生する優位大脳半球の機能に一部言及しつつ、非優位半球の機能にも言及している。彼はたぶん心理処理のこれらふたつの面以上に言及しているのだろうが、彼のこの言葉の使用には必ずこのふたつの機能が含まれている、と私たちは確信しているのである。

トランス誘導を行っているときのエリクソンの総合的戦略には、以下の3つの特徴があるように思う。

(1)ペーシングして、優位(言語)半球の意識をそらす
(2)優位半球を利用し、意識レベルの下で発生する言語処理を行う
(3)非優位半球にアクセスする

(「ミルトン・エリクソンの催眠テクニック機p.11-12)

Milton_Erickson













ミルトン・エリクソンの催眠テクニックI: 【言語パターン篇】
ジョン・グリンダー
リチャード・バンドラー
春秋社
2012-04-25


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記事更新日:2022/07/05

人間という名の有機体の中で働いているプロセス

706863











人間は、言語、行動、意識のレベルでどう機能するのかーーこれについては、ここ三十年で非常に多くのことがわかってきた。言語学と神経学の分野では、行動の理解が大きく進展した。しかし、これから学ぶべきことはたくさんある。人間という名の有機体の中で働いているプロセスは、未だ地図にない複雑な宇宙を構成しているからだ。
(「ミルトン・エリクソンの催眠テクニック機p.11より)


In the past three decades, a great deal has been learned about how human beings function in regard to language, behavior, and consciousness. The fields of linguistics and neurology, have made substantial progress in understanding human behavior. Three is, however much to be learned; the processes at work in the organism called a human being constitute an as yet uncharted universe of complexity.
(Patterns of the Hypnotic Techniques of Milton H. Erickson, M.D Volume1, p.12)


ミルトン・エリクソンの催眠テクニックI: 【言語パターン篇】
ジョン・グリンダー
リチャード・バンドラー
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2012-04-25





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記事更新日:2022/07/05

コミュニケーションの複雑性(ミルトン・エリクソンの言葉)

空










ミルトン・エリクソンの言葉


1919
年、高校を卒業してまもなく、私はポリオを発症し、数ヶ月の間ほぼ全身が麻痺しました。無事だったのは、目と耳と思考力だけでした。農場の我が家に隔離状態となったため、気晴らしになるようなことはほとんどありませんでしたが、幸い、以前から人間の行動に関心があったので、両親や8人きょうだい、さらには、私のケアをしてくれていた准看護師の行動を観察するようになりました。体を動かせないため、私の観察はどうしても、彼らが私に関してどのようなコミュニケーションを取り合っているかという点に絞られました。

当時の私には、ボディランゲージやそれ以外の非言語的コミュニケーションについて、すでに多少の知識はありました。しかし、たった1回のやり取りにも、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションとの間に頻繁に矛盾があることに気づいて、私は驚きました。しかもそれは、私にとって、しばしばぎょっとするような矛盾でした。これに興味をかきたてられた私は、ことあるごとにますますじっくり観察するようになりました。

「ダブルテイク〔ひとつの言葉が二重の解釈をもちうること〕」とは、しばしばまったく別の経験から来る連想を基盤とした、異なるふたつの理解レベルにおける知覚のことですが、これに気づいたことで、観察の新たな場が開けました。やがて、「トリプルテイク」も起こりうることに気づくと、私は頭の中で、ひとつのコミュニケーションについていろいろなフレージング(言葉づかい)を繰り返し練習し、異なる理解レベルで異なる知覚を発生させたり、さらには、特性が矛盾するような知覚を発生させたりするようになりました。こうした努力を重ねた結果、そのほかにも数多くの要因がコミュニケーションを支配していることを認識するようになりました。そうした要因には、たとえば、声の調子、時間的な価値、提示の順序、遠近関係、内在的な矛盾、削除、歪曲、冗語、強調の過不足、直接/間接、曖昧さ、適/不適などがあります。

また、どうやら知覚と反応には複数のレベルがあり、それらは必ずしも、普通の気づき、すなわち、意識的な気づきのレベルにあるわけではなく、自己が認識しない理解レベルにあって、それがしばしが「本能的」や「直観的」という言葉で表現されているのだということも明らかになってきました。

その好例としてわかりやすいのは、何といっても、フランク・ベーコンが舞台演劇「ライトニン」で主役として見せた演技でしょう。彼はさまざまな場面において短く「ノー」というだけで、少なくとも16種類の意味を伝えました。例えば、明確な「ノー」、微妙な「イエス」、望みをほのめかす「まだです」、面白がっていう「ばかじゃないの!」、さらには、強烈に否定する「何があろうとも絶対に」といったものまで伝えていました。声の調子が変われば、それがひとつの語彙となって、言葉によるコミュニケーションを実際に変えることができるということであり、これはボディランゲージでも同様です。

その後、私は、クラーク・L・ハルによる実験的な催眠に出会い、注意を向ける焦点の数を減らすことや具体的な焦点を選択して操作することの可能性に気づくようになりました。これがきっかけとなり、コミュニケーションの複雑さに関する自分の気づきと、催眠に関する自分の理解とを結びつけ、実験や心理療法に役立てるようになりました。

私は、いまこうして、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによる本書の「まえがき」を書いていますが、本書は、私の方法論を完全に説明しきれているとは決していえません。けれども、ふたりは、自ら明言しているとおり、私が自分でするよりもはるかにうまく、私のやりかたを説明しています。私は自分がしていることを理解していますが、どのようにやっているかは、とても説明できません。

その簡単な例としては、娘のクリスティーナが医学生だったころの体験を挙げるといいかも知れません。娘はたまたま、アーネスト・ロッシと私が書いたダブル・バインドに関する論文を取り上げる機会があり、それを読んだあと、面白がって言いました。「なるほど、私はそういうふうにしているってわけね!」その場にいたロッシ博士はすぐに訊ねました。「で、君は何をそいうふうにしているってわけなんだね?」

娘は説明しました。「どんな患者さんにも直腸とヘルニアの検査を拒否する権利があって、実際、多くの患者さんがそうしています。でも、私は、検診のその段階になると、患者さんに共感を込めていうんです。『わかりますよ、こうして私に目や耳や鼻をのぞき込まれ、あちこち突かれたり叩かれたりするのは、さぞかしうんざりでしょうね。でも、直腸とヘルニアの検査が終わったら、すぐに私にさよならが言えますから』って。そうすると、患者さんたちはいつも最後まで我慢して、そのさよならを言おうとするんです」

私は、コミュニケーションの複雑性がさらに分析され催眠に役立てられることを願っていますが、本書一冊にそのすべてを収めるのは無理なようです。また、分析とは別に、入念に構成したコミュニケーションを行うと、実際にはそう請われてないことも多いのに、なぜ、どのようにして、あれほど多くの効果的な反応を患者から引き出せるのかについても、分析されることを願っています。そうした追加の研究がゆくゆく行われることは間違いありません。リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによる本シリーズの第挟を私は期待しています。

本書にこのまえがきを書くことを、ずっと楽しみに思い、名誉に思ってきました。本書が私の催眠技法を中心としたものだから、そういうのではありません。くだくだしい語唱や直接暗示、権威を笠に着た命令に代わって、意味のあるコミュニケーションを行なうべきだということが明確に認識される必要があり、長年の懸案だったその必要が、とうとう満たされたからこそ、そういうのです。
(ミルトン・エリクソンの催眠テクニック機慮生譽僖拭璽麒圈廚泙┐き)

ミルトン・エリクソン









 

ミルトン・エリクソンの催眠テクニックI: 【言語パターン篇】
ジョン・グリンダー
リチャード・バンドラー
春秋社
2012-04-25





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記事投稿日:2022/07/05

ミルトンモデルの内容(目次)

ニューコードNLPスクールのブログで、「ミルトンモデルの内容」について書いた記事の一覧です。

ミルトンモデルの内容(目次)
2014/07/01 ミルトンモデルの内容(目次)

ミルトンモデルの内容(記事)
2014/07/02 コミュニケーションの複雑性(ミルトン・エリクソンの言葉)
2014/07/03 人間という名の有機体の中で働いているプロセス
2014/07/04 ミルトン・エリクソンの総合的戦略
2014/07/05 ミルトン・エリクソンの治療プロセス
2014/07/06 ミルトン・エリクソンの催眠プロセス「間接暗示」
2014/07/07 ミルトン・エリクソンの催眠プロセス「利用技法」


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記事更新日:2022/07/05
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