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▶バリ島の知のコスモロジー(2)口伝えと文字化の違い
バリ島には、アウィグ・アウィグ(awig-awig)と呼ばれる伝統的な決まり事があります。アウィグ・アウィグとは、共同体の約束事を、いっさい文字や書式にせず、口伝えという可視化しない流動性のあるもの、つまり非確定的な方法で行っていく方法です。
バリ島の人々の伝統的な智恵においては、共同体をまとめるものとして、人々を縛る掟のようなものや確定的に固定された文書は適切に機能せず、流動的な口伝え(申し合わせ)の方がより適切に機能すると認識されています。その方が、臨機応変、融通無碍、阿吽(あうん)の呼吸、以心伝心というような暗黙知的な回路がより効果的に機能すると信じられているのです。そのためには、かすかな気配、はっきりとは知覚できないもの、あるかないかの境目、はっきり決まらない世界などといったものを察知できること、つまりニスカラ(暗黙知)をしっかり捉えることが重視されるのです。
バリ語には、舞踊や音楽の芸の精妙さを表現する〈タクスー〉(taksu)という言葉があります。それは、言葉にすることのできないほどの精妙さを意味しします。明示知の領域の外側に存在するものを表現する言葉があることは驚きですが、そういった目に見えないものを透視する直感、あるいは何かを察知するという感覚の錬磨とその歴史的蓄積が、聴こえない超高周波の働きやその体表面からの受容という仕組みまでも視野におさめたバリ島の伝統知という脳機能体系の底力といえるでしょう。
バリ島・ガムランの楽器
このブログ記事では、大橋力著「ハイパーソニック・エフェクト」p.499を参考とさせていただきました。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール

記事更新日:2024/06/19


















































































