整数次倍音を含む音の特徴

西欧のクラシック音楽は、主として、基音と低次の整数次倍音を含む音で作られています。

◎基音と高次の整数次倍音を含む音:
ー楽器:チャルメラ、バグパイプ、雅楽の篳篥(ひちりき)
ー声:ブリガリアン・ボイス

◎整数次倍音が強い有名人:
ー歌手:美空ひばり、郷ひろみ、浜崎あゆみ、松任谷由美
ータレント:黒柳徹子、タモリ

◎整数次倍音が強い日本の伝統音楽:
ー民謡、謡曲、声明
ー歌いもの:長唄、地歌

◎整数次倍音が強い日本の文化:
ー物売りの声:竹竿売り「たーけやー、さおだけー」、金魚屋、豆腐屋、焼き芋屋
ーアナウンス:駅員「間もなくドアが閉まります、ご注意ください」

整数次倍音の発声は、全身の力を抜いて顎を引き、喉を狭めて行います。この発声法は、呼気やエネルギーの浪費が少なく、大きな音量で高次の倍音を出すことができます。日本人はもともと整数次倍音の強い声をしていましたが、西欧のさまざまな文化の影響を受けることによって、基音が強く倍音が少ない声で発音する人が多くなっています。

オーケストラ













非整数次倍音を含む音の特徴

(西欧のクラシック音楽以外の)世界の音楽は、基音と整数次倍音と少しの非整数次倍音を含む音で作られる傾向にあります。

◎基音と整数次倍音と少しの非整数次倍音を含む音:
ー楽器:ケーナ、パンパイプ
ー声:アフリカ系、ジプシーの人たち、ハスキーボイス、ウィスパーボイス

◎非整数次倍音が強い有名人:
ー歌手:森進一、宇多田ヒカル、桑田佳祐
ータレント:明石家さんま、ビートたけし、堺正章
ー高齢者(一般的な例)

◎非整数次倍音が強い日本の伝統音楽:
ー楽器:尺八、三味線、琵琶、能管
ー語りもの:義太夫節、説教節、浪曲

日本の伝統音楽は、非整数次倍音を重視し、それらを効果的に扱ってきました。日本人は、尺八、三味線、琵琶、能管など、海外から入ってきた楽器をすべて非整数次倍音が出るように改良しました。非整数次倍音の多さというのが中国や朝鮮(韓国)の楽器と異なる点のひとつです。また、日本語の発音も意味や表情をつけるときにこの非整数次倍音を効果的に使っています。

非整数次倍音は整数次倍音に比べて発声は少し難しくなります。全身の力を抜いて、喉を少し開けて、より多くの呼気を送り込まなければならないからです。この発声法は、呼気やエネルギーの浪費が大きいので、大きな音量や高次の倍音を出すのはやや困難です。しかし訓練によって大きな音量で高次の非整数次倍音を出すことができるようになります。

和楽器














《倍音に関する資料1》
倍音(Wikipedia)
Overtone(Wikipedia)
Oberton(Wikipedia)

《倍音に関する資料2》
「人はどんな「音」や「声」に魅了されるのか」倍音が生む豊穣の世界
倍音分析によるいい声作りの支援アプリ開発に向けて

歌を歌う女性















NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
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記事投稿日:2022/08/07