空間認知(spatial cognition)と座標変換について(coordinate transfomation)

いま、教室のある席に座って講義を聴いているあなたの目には、講義をしている私と教卓、そしてホワイトボードやスクリーンなどが見えています。

目で実際に見えているものは網膜に実際に映っているものですが、あなたはいま、自分が教室のどのあたりに座っているのかを知っているので、教室のある場所に座っている自分を天井から見ているイメージを描くことができるはずです。ほかの人や並んでいる机もイメージできると思います。このとき、視点の移動すなわち座標変換がなされたとみなすことができます。

この例では、目を原点とした座標から教室に固定した外部空間座標への座標変換になります。外部空間の座標メリットは、あなたがどちらを向いていても位置関係が変わらないことです。これは空間移動をするときに重要となります。このような座標変換を行うためには、外部空間座標への座標変換によって実際には見えていないシーンを想像することができるかどうかが重要なポイントです。

目に見えるものの空間認知は頭頂葉外側部が担うことが知られていますが、視点の移動により実際には見えていないシーンを想像する場合は、頭頂葉内側部の楔前部(けつぜんんぶ, precuneus)から内側側頭葉にある海馬につながる経路が関わっていることが、これまでの研究で示唆されています。脳のこの部分は、音楽のイメージをつくることにも関わっていることがわかってきました。また楽譜上、メロディーは時系列表示された空間情報なので、脳内情報処理も一般的な空間認知と類似あるいは共通のものを含んでいるようです。
(「音大生・音楽家のための脳科学入門講座」p.40-41より)


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記事更新日:2023/01/26