Heidi Johansen-Berg 博士を中心とするオックスフォード大学の認知神経科学(Cognitive Neuroscience)の研究チームが、2009年12月に発行された英国の科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスに、Training induces changes in white-matter architecture というテーマの論文を発表しました。これは、ジャグリング(3個以上のボールを投げて受けとめる技)を練習した人には、脳の白質おける神経組織の相互連絡能力が強化したという内容のものです。

ジャグリング













脳の白質(White matter)は、神経細胞間の電気信号を運ぶ神経線維の部分で、脳のさまざまな部位をつなげる役割があります。

実際の実験は、ジャグリングをしたことのない成人を48人集め、その半数のグループに6週間にわたって毎日30分のジャグリングの練習をしてもらい、最後に48人全員の脳をfMRIで検査したところ、ジャグリングの練習を行った半数のグループには脳の白質に重要な変化が見られたということです。

私たち人間の脳は成人すると発達のピークを迎え、そこからは少しずつ退化していくと考えられていましたが、この研究結果により、成人したあとも何らかの訓練を行うことで脳が活発に活動し、新しいネットワークを構築するということが証明されました。これは脳の可塑性(かそせい)とも呼ばれています。この論文の中で Heidi Johansen-Berg 博士は、「脳の活性化や脳神経の健康維持のためにジャグリングが臨床的に応用させる可能性もあるだろう」と述べています。

《脳の冠状断面》
ー濃い灰色の部分:大脳皮質(灰白質)Cerebral cortex(gray matter)
ー薄い灰色の部分:白質(White matter)
脳










〔参考資料〕
ネイチャーニューロサイエンス誌「白質でジャグリング」(日本語)


ジャグリング













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記事更新日:2022/06/21