滋賀県大津市に、中川誠盛堂茶舗という日本茶のお店があります。ここはお茶だけではなく、茶道具も豊富に取り揃えています。先日訪ねると、店主が茶道具を一つひとつ見せながら、興味深い話をしてくださいました。
お店に置いてある茶道具はすべて信楽焼で、陶芸家が山へ自ら足を運び、探してきた土で作るそうです。土を水につけ、何回も攪拌したり、透明な上澄みや、不要なものを取り出しながら、きめ細かな土「水簸(すいひ)土」を作ります。
この時に使う水は、田んぼの横を流れていて微生物がたくさんいるような水が良いとのことです。水簸土を使って茶器を焼くにあたり、陶芸家は実際にお茶を口にし、それに合った茶器を作るといいます。お茶は、育つ場所や標高によって味が異なるためです。
「おいしいお茶をいれるには、お茶に合った茶器と水を使うと良い」。店主はそうしめくくりました。
Japanese tea and Shigaraki ware
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2022/06/27