ミラーニューロン(Mirror neuron)とは、ヒトやサル、鳥などの脳内で、自ら行動する時と他の個体が行動するのを見ている時と同様の活動電位を発生させる神経細胞で、他の個体の行動を見て、まるで自分自身も同じ行動を取っているかのように鏡映しのような反応をすることからミラーニューロンと名づけられました。ヒトの脳では、前運動野と下頭頂葉において、ミラーニューロンと推測される脳の活動が観測されています。

ミラーニューロンは、自己の内部表象を使って他者の内部状態を推測する神経基盤となっていいます。脳内で自他の表現を共有するものとして、次のような役割を果たしています。


(1)共同注意と共感
 ・脳内に自己と他者の共有表現を持つ。
 ・他者の感情や不快感、痛みを共有する。
 ・共同注意とそれに関する態度の共有が可能となる。

(2)理解
 ・他者の動作を見て、その動作を理解する。
 ・他者の動作を見て、その意図を理解する。

(3)模倣
 ・他者の動作を見て、その技能を模倣する。
 ・他者の動作を見て、その意図を模倣する。

(4)言語
 ・非言語コミュニケーションの基礎となる。
 ・言語音を理解する。(モーターセオリー)
 ・言語の意味を理解する。

以上のことから、ミラーニューロンは、社会的認知機能を支える神経基盤になっていることがわかります。


脳


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記事更新日:2024/01/10